日東駒専の序列、10年でどう変わった? 東洋大の躍進と各校の特徴

長年多くの受験生に選ばれてきた大学案内『大学図鑑!』の最新版が発売されました。本書は5000人を超える現役生や卒業生からの生の声に基づき、大学選びの貴重な情報源となっています。本記事では、この『大学図鑑!2026』の内容をもとに、過去10年間で大きく変動した日東駒専グループの序列とその背景にある各大学の特徴について、詳しく掘り下げていきます。特に、10年前からの変化と、学生たちが語る「リアル」に焦点を当てます。

大学図鑑の本が積まれている様子。日東駒専など大学選びに役立つ情報源。大学図鑑の本が積まれている様子。日東駒専など大学選びに役立つ情報源。

過去10年で大きく変わった日東駒専の力関係

この10年間で、日東駒専グループ内の序列は明確な変化を見せています。特に注目すべきは、ある大学の目覚ましい躍進です。

東洋大学がグループを牽引する存在に

東洋大学は、この10年間で序列を大きく引き上げました。10年前は日本大学や専修大学に次ぐ位置でしたが、現在では日東駒専を圧倒的に牽引する存在となっています。東洋大の学生は愛校心が強く、「日東駒専の中では自分たちが一番」という意識を持っています。中には、MARCHに東洋大の「T」を加え「TMARCH」と冗談交じりに話す学生もいるほどです。こうした声は、人気向上と学生満足度の高さの証拠と言えるでしょう。特に就活サポートの手厚さなど、学生生活全般への満足度が高い点が評価されています。「日東駒専なら東洋大」と考える学生が多いのも納得です。

変わらぬ存在感を示す日本大学

日本大学は、様々な出来事がありましたが、その知名度は群を抜いており、この10年間でもその傾向は変わりません。学生たちは活気があり、「東洋大学と日本大学ではどちらが上か」という議論では、「余裕で日本大学が上だ」と自信を持って答えます。なんだかんだ言っても、自分の大学が好きなのでしょう。

駒澤大学:達観しつつも道を切り開く学生たち

駒澤大学の学生は、現状を達観して受け入れている傾向が見られます。「自分次第で良くも悪くもなると思う」(経営学部生)、「MARCHにも日大にも落ちたけど、浪人したくなかったから駒大に来た。『ここでいっか』みたいな感じ」(経営学部生)といった声がそれを表しています。しかし、完全に諦めているわけではありません。「私の周りには積極的に道を切り開こうとしている人が多い。特に女子。自主的に留学する人も多い」(法学部生)という意見もあり、やる気のある学生が確実に存在します。

「就職の専修」を掲げる専修大学

専修大学は「就職専修」を名乗るだけあり、就職支援への熱心さは日本有数です。学生は人気企業への就職にはコネクションが必要だと感じているようですが、最終的には多くの学生が優良企業に就職しています。また、各種講座に力を入れた成果として、数は多くないものの、公認会計士の合格者を毎年確実に輩出している点も大きな特徴です。

まとめ:日東駒専は多様な個性の集まり

この10年で日東駒専グループの序列に変化は見られましたが、各大学はそれぞれ異なる強み個性を持っています。東洋大学の勢い、日本大学の揺るぎない知名度、駒澤大学のリアリストと挑戦者が混在する多様性、そして専修大学の徹底した就職支援と難関資格取得への強さ。大学選びにおいては、単なる序列だけでなく、自身の目標や求める環境に合った大学を見極めることが重要と言えるでしょう。

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