[Alexandros] 川上洋平の喉の不調で大阪公演も延期へ ファンから体調気遣う声と判断時期への疑問

6月12日、人気ロックバンド[Alexandros]が公式サイトを更新し、翌13日と14日に予定されていた「PROVOKE JAPANTOUR 2025」の大阪公演を延期すると発表した。ボーカル&ギターの川上洋平(42)が喉の不調を訴え、先んじて7日のZepp Haneda(TOKYO)公演が前日6日に延期となっていたが、急性声帯炎と診断された川上の回復が遅れているためと説明した。

公式サイトでは、「先般ご案内いたしましたZepp Haneda (TOKYO) 公演の延期に続き、この度、メンバー川上洋平の喉の不調が回復に至らず、引き続き療養が必要であると判断し、大変恐縮ながら下記公演を延期させていただくこととなりました」と報告。延期となった大阪公演の振替日程やチケットの払い戻しに関しては、現在調整中であるとした。

また、バンドの公式Xアカウントでは、川上洋平本人からのコメントも掲載された。川上は「今朝、声出しをしてみましたが、回復には向かっているものの、まだ本来のように声が出せる状態ではありませんでした」と自身の喉の状態について説明。公演を心待ちにしていたファンや、準備を進めてきた関係者に対して、「本当に申し訳ありません」と謝罪の言葉を述べた。

人気ロックバンド[Alexandros]ボーカルの川上洋平さん人気ロックバンド[Alexandros]ボーカルの川上洋平さん

この発表を受け、SNS上ではファンからの様々な声が上がった。「大丈夫なのかな 洋平さん 無理しないで欲しい」「無理せずしっかり治してまたカッコいい歌声を聴かせて」といった、川上洋平の体調を心配し、回復を願う温かいコメントが多く寄せられた。

音楽業界関係者によると、「音楽ライブで、アーティストの体調不良により公演が突然中止・延期になることは珍しいことではありません。中には、当日の開場直前にアナウンスされるケースもあります。今回の[Alexandros]の場合、東京公演では、川上さんがライブ中に喉の調子が悪化し、アンコールを行えなかったと聞いています。そのため、翌日の東京公演が延期されたことについては、ファンの間でもやむを得ないという意見が大半でした」。

しかし、今回の大阪公演の延期発表が、東京公演と同様に公演前日に行われたことに対しては、インターネット上で疑問や批判の声も少なくない。

「これは酷いな。今回が初めての延期だというなら症状改善を待って前日まで様子見たの理解するけど、今月初めにもう症状出てたなら今回はもっと早く発表出来たんじゃない?」
「前の夜まで元気だったのに朝起きたら突然発熱してしまった、とかであれば急な病欠で仕方ないと思えるけど、7日も前日に延期して今回もまた前日になって延期というのはクレーム案件じゃないの。声帯炎なんてそんなにすぐ治るもんでもないでしょうし」
「少し前にやめても、当日にやめても損失は同じならギリギリまで粘ってワンチャン開催できる望みを残した方が運営側としては良いのかもしれないがその代償が全てファンにくるのはな…」
「この日のために休みとって遠征したりしてホテルとってるひととかおるよね。その人達が仕方ないねで納得できるならいいけど、みんながみんなそう納得できるんかな?」

2018年10月、代々木上原近くのカフェでご両親と写る川上洋平さん2018年10月、代々木上原近くのカフェでご両親と写る川上洋平さん

前出の音楽業界関係者は、「今回の大阪公演は、延期となった東京公演から1週間ほど間が空いていました。運営側としては、数千万円規模の損害が出る公演中止を避けるため、ギリギリまで開催の可能性を探りたかったのでしょう。しかし、症状が回復していないことが既に分かっていたのなら、前日ではなく、もう少し早い段階での発表も検討できたのではないでしょうか」と指摘する。特に、地方から遠征して参加するファンは、数ヶ月前から交通手段や宿泊施設の予約をしている場合が多く、直前の延期発表はキャンセル料などの経済的負担を伴う可能性が高い。東京公演の延期が決定した時点で、大阪公演についても併せて検討し、早期に発表して欲しかったというのが、多くのファンの本音だろうと推察される。

[Alexandros]のツアー延期は、アーティストの健康問題という不可抗力に加え、運営側の判断とファンへの影響という点で、エンターテイメント業界における難しい課題を改めて浮き彫りにしている。一刻も早い川上洋平の回復と、振替公演のスムーズな決定が待たれる状況だ。