オアシスの再結成ツアー「Oasis Live ’25」が、英国ウェンブリースタジアムでの公演において、ビール消費量で新たな記録を打ち立て、その驚異的なファン熱を改めて証明しました。ロンドンでの5日間にわたる公演は、音楽史における新たな一ページを刻むだけでなく、スタジアムの歴史にもその名を刻みました。
驚異的なビール消費量と新記録の樹立
The Times紙の報道によると、オアシスファンは一夜にして約25万パイント(約14万2000リットル)ものビールを消費し、ウェンブリースタジアムにおけるこれまでの記録を大幅に更新しました。ウェンブリースタジアムは収容人数9万人を誇る世界最大の屋根付きスタジアムの一つであり、サッカーの試合や大規模コンサートの会場として利用されています。
この25万パイントという数字は、スタジアムのキャパシティで単純計算すると、一人あたり約3杯のビールが飲まれたことになります。Standard紙が報じたところでは、この消費量は2024年に同スタジアムで行われたコールドプレイの公演(約12万パイント)やテイラー・スウィフトのツアー(約4万パイント)を大きく上回るもので、オアシスファンの尋常ならざる情熱がうかがえます。
記録達成の裏側:スタジアムの課題と地域貢献
この異常な需要は、スタジアム内でのビール保管スペース不足という予期せぬ事態を引き起こしました。Consequenceによると、公演のケータリング企業は、エスカレーター下や棚の中を冷蔵庫代わりに利用するなどして対応に追われ、時には清掃スタッフとの間で“縄張り争い”が発生するほどだったといいます。これは、記録的な消費量に対応するための運営側の苦労を物語っています。
また、NMEの報道によれば、オアシス側はマンチェスター公演の売り上げから25万ポンド(約4900万円)を地元の音楽団体支援に充てることを決定しました。これは、単なる商業的成功に留まらず、地域コミュニティへの貢献というバンドの姿勢を示すものです。
ウェンブリー・スタジアムの外に集結し、再結成ツアー「Oasis Live '25」の熱狂を伝えるオアシスのファンたち
オアシス「Live ’25」ワールドツアーの今後の展開
ウェンブリーでの歴史的公演を終えた「Oasis Live ’25」ツアーは、今後もエディンバラ、ダブリン、北米、そして日本を含む世界各地を巡る予定です。この記録的なビール消費量は、オアシスの音楽が持つ不朽の人気と、彼らの再結成が世界中のファンにとってどれほど待ち望まれていたかを明確に示しています。日本のファンも、この伝説的なバンドのパフォーマンスと、その熱狂の一端を体験できる日を心待ちにしていることでしょう。
ウェンブリースタジアムで打ち立てられた新たな伝説は、オアシスが単なるロックバンドではなく、世代を超えて愛され続ける文化現象であることを改めて印象付けました。
参考文献
- The Times
- Standard
- Consequence
- NME