『キャスター』最終回で視聴率回復も…永野芽郁に付きまとった“疑惑”と「ブーメラン台詞」

阿部寛主演、永野芽郁がヒロインを務めるTBS日曜劇場『キャスター』が6月15日に最終回を迎え、世帯視聴率12.0%(個人7.1%)を記録。それまでの1桁台から回復を見せた。民放テレビ局の報道局を舞台に、型破りなキャスター(阿部)が社会の闇を暴く社会派エンターテインメントである同作で、永野は正義感の強い総合演出・崎久保華を演じたが、放送期間中に浮上した“不倫疑惑報道”が、彼女の演技やセリフの受け止め方に異例の影響を与えたことで話題となった。

日曜劇場『キャスター』ヒロイン役で話題の女優・永野芽郁のポートレート日曜劇場『キャスター』ヒロイン役で話題の女優・永野芽郁のポートレート

永野芽郁を巡る“不倫疑惑報道”の詳細

永野を巡っては、4月24日と5月8日発売の『週刊文春』で、俳優・田中圭(40)との不倫疑惑、さらに『キャスター』共演者である韓国人俳優キム・ムジュン(27)を自宅に招き入れたとされる疑惑が報じられた。永野、田中、ムジュンの各事務所はこれらの報道を完全に否定したが、『週刊文春』は永野と田中が親密な様子で密着する写真や、2人の間で交わされたとされるLINEのやり取りを掲載し、大きな波紋を呼んだ。この一連の報道が、ドラマ『キャスター』本編での永野のキャラクターに思わぬ形で影響を及ぼすことになる。

ムジュンさんについては、この報道後、5月4日放送の第4話を最後にドラマ本編での出番が激減したことも注目された。第5話、第6話、第9話ではクレジットもされず、第7話、第8話、そして最終回でも目立たない端役のような扱いに。放送局であるTBSと彼の所属事務所は、出番の減少は報道の影響ではないと説明したが、視聴者の間では関連を指摘する声が上がった。一方で、本編最終回直後にU-NEXTで配信されたスピンオフドラマ『恋するキャスター』には通常通り出演していた。

最終回で話題を呼んだ「お前が言うな」の“ブーメラン台詞”

『キャスター』の最終回では、進藤(阿部)が長年追ってきた「43年前の自衛隊輸送機墜落事故」の真相が核心に迫る一方、『ニュースゲート』編集長の市之瀬咲子(宮澤エマ/36)が反社会勢力の親族であるというスキャンダルが報じられ、番組に苦情が殺到する展開が描かれた。この騒動を受け、JBN会長の国定義雄(高橋英樹)は、進藤の質問を受ける形で生放送の会見を実施。会見中、市之瀬編集長が一方的に糾弾される状況に、海馬報道局長(岡部たかし)、編成部の滝本真司(加藤晴彦)ら仲間たちが立ち上がり、彼女の人柄やジャーナリストとしての腕前を訴えた。

その流れの中で、永野演じる崎久保華も声を上げ、取材陣に対し次のように語った。「バラエティから異動してきたばかりの私は、その新体制のもと進藤キャスターに振り回され、もう辞めてやると、何度思ったかもしれません。でも思いとどまったのは、市之瀬編集長がいてくれたからです。市之瀬さんは、真実を追求し、報道する。その目的のためには、好き嫌いなんていう小さなこだわりはありません。何が正しいか、それだけです。今、私もそうありたいと思っています。どうか、皆さまにも、市之瀬編集長の仕事ぶりで判断していただきたいです」。この正義感を訴えるセリフが、永野自身の“疑惑報道”の直後であったため、SNSなどでは「お前が言うな」「ブーメランだ」といった視聴者のツッコミが相次ぎ、異例の注目ポイントとなった。

ドラマは高視聴率で幕を閉じたが、ヒロイン永野芽郁にまつわる現実の騒動が、作中の役どころやセリフに皮肉な影を落とすという、異例の形で話題を呼んだまま最終回を迎えた。

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