東京23区で家賃値上げラッシュ 2027年に「もう住めなくなる」区はどこか…総合成長率から2年後を予想


【写真を見る】家賃の伸びが低いこれから“狙い目”の賃貸エリアとは

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値上げ通知に絶句する住人たち

「今日、自分の住んでる賃貸物件の家賃が月2.6万円値上げされるという通知が来た。引っ越し待ったなし」

「次回の更新で、家賃が年間12万円アップと言われ……。結論、合意はしませんでした」

「オーナーチェンジした新しい貸主から、家賃の値上げをしたいとの連絡が。しかも月1万5000円!」

 これらはすべて、Xに投稿された賃貸居住者の生の声だ。こうした悲鳴の声は、SNSを覗けばそこかしこに転がっている。

 これは遠い国の話ではない。これは、今この瞬間、実際に東京で起きていることだ。都心マンションの値上がりが叫ばれて久しいが、値上げの波がいよいよ家賃相場にも及んでいるのである。

東京23区の将来賃料を試算

 そこから東京23区の「年平均成長率」を導き出し、さらにインフレや金利、需給、外国人需要などの要素を加えて、未来の賃料をはじき出した。

 予測の基本はシンプルである。過去の成長率に、今後想定される経済要因を足し合わせ、総合成長率とする。これを現在の賃料に複利で適用すれば、1年後、2年後の金額が算出できるという寸法だ。

 変数は以下の通り。

・インフレ:+2.0%(物価上昇と建設費高騰)
・金利:▲0.5%(日銀利上げによる利回り圧縮)
・需給:+0.3〜1.0%(供給不足による価格押し上げ)
・外国人需要:+0.0〜0.5%(投資・転入増加)

 内訳を表にすると、このようになる。



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