秋篠宮家の次女、佳子さまは、日本とブラジルの外交関係樹立130周年を記念し、ブラジル政府からの招待を受け6月4日から同国を公式訪問されました。約2週間にわたり8都市を巡る過密な日程を終え、17日に帰国されました。行く先々で常に笑顔を見せられた佳子さまのブラジル訪問を振り返ります。
長距離の旅にもかかわらず、ブラジルに到着された佳子さまは、6月5日午後(日本時間6日未明)、サンパウロ市内のイビラプエラ公園を訪れ、「開拓先没者慰霊碑」に献花されました。1975年に建立されたこの慰霊碑は、日系移民の無縁仏を弔うためのものです。佳子さまは旅の疲れを見せることなく、花輪を供え、深く頭を下げられました。この際、白いラインが入った濃紺の帽子に白のジャケット、長めの濃紺のスカートを着用されており、特に帽子は、過去に小室眞子さんがブラジル訪問時に着用されたものと同じデザインであると話題になりました。
サンパウロ滞在中、佳子さまは3日間にわたり「ブラジル日本移民史料館」や「文協大講堂」での歓迎行事に出席されました。また、「憩の園」では日系高齢者と交流され、「ブラジル日本語センター」、「松柏・大志万学院」を訪問するなど、精力的に公務をこなされました。特に「憩の園」訪問時に着用されたカメリア柄のワンピースは大きな注目を集め、再々販売の予約が入るほどの人気となりました。サンパウロのイビラプエラ公園内では、純和風建築の「日本館」を訪れ、敷地内に桜を植樹したり、庭園の池の錦鯉に餌やりをされたりする一幕もありました。
サンパウロでの多忙な3日間を終えた後、佳子さまは飛行機でマリンガへ移動。その後、パラナ州内のマリンガ市、ローランジア市、ロンドリーナ市の3都市を2日間で集中的にご訪問されました。これらの地域は日系人が多く居住しており、佳子さまは現地の方々と温かく触れ合われ、各地で心からの歓迎を受けられました。
ブラジリア大学で日本語を学ぶ学生と笑顔で懇談される秋篠宮佳子さま
約2週間にわたる今回のブラジル公式訪問は、日本とブラジルの長年にわたる友好関係を再確認し、両国の絆を深める貴重な機会となりました。
130周年という記念すべき年に実現した佳子さまのブラジルご訪問は、両国の交流促進に大きく貢献したと言えるでしょう。過密な日程を笑顔で乗り越えられた佳子さまのお姿は、ブラジル在住の日系社会の方々はもちろん、多くの人々に感動と喜びを与えました。今回の訪問を通じて培われた絆が、今後の日ブラジル関係のさらなる発展につながることが期待されます。