国土交通省は17日、自治体がデザインする図柄入りの「ご当地ナンバープレート」について、カラー版に統一する方針を示した。早ければ次回の募集からモノトーン版を廃止する。製造業者の負担を減らし、需要増に応えてもらう狙い。
図柄入りナンバープレートは2017年に導入。自治体の住民などに交付されるご当地版と、全国版がある。ご当地版は数年に1度、国交省が導入地域やデザインを募集する。同省は普及拡大に向け、導入要件の緩和を検討している。
現在、ご当地版は73種類、全国版は2種類。いずれもカラー版とモノトーン版から選べるが、両方を作るのは業者の負担が大きく、カラー版に一本化する。ただ、カラー版を好まない人もいるため、全国どこでも交付可能な全国版に関しては落ち着いた色合いのプレートを用意する方針だ。
普通車の交付の手数料は、一般のプレートで約2000円、図柄入りのモノトーン版は約1万円。カラー版はさらに1000円以上の寄付金が必要だ。寄付金は道路整備や観光振興に使われている。【木村敦彦】