米ニューヨークの連邦地検は29日、北朝鮮に許可なく渡航し暗号資産(仮想通貨)に関する知識を伝え、同国への制裁に違反したとして、米国籍のバージル・グリフィス容疑者(36)を逮捕し、訴追したと発表した。
グリフィス容疑者は今年4月ごろ、米政府の許可なく北朝鮮を訪問し、仮想通貨に関する会議に出席。マネーロンダリング(資金洗浄)や国際社会からの制裁回避につながる知識を伝えた疑い。
米メディアによると、同容疑者はハッカーとしても知られた存在だった。シンガポール在住で、今月28日に米ロサンゼルスの空港に到着したところを逮捕された。
制裁強化を受け、北朝鮮は外貨収入を確保するためのサイバー活動を活発化させている。(共同)