ロシア・サンクトペテルブルクで開かれている国際経済フォーラムに、プーチン大統領の長女とされるマリヤ・ボロンツォワ氏が姿を見せた。彼女が流暢な日本語を話すなど意外な一面を見せた一方で、プーチン氏の娘が表舞台に出る狙いについて専門家は「政治的なメッセージがある」と指摘している。
マリヤ・ボロンツォワ氏、国際経済フォーラムに登場
サンクトペテルブルクで18日から開催されている国際経済フォーラムに、プーチン氏の長女とされる内分泌学者のマリヤ・ボロンツォワ氏が出席した。イベントでは、自身の専門分野である脳神経技術に関する会合で司会を務めた。
4年間日本語を勉強したというボロンツォワ氏は、会合後に取材に対し「ロシアにようこそ。来てくれてありがとう。お会いできてうれしいです。ハッピーは日本語でどう言うの?うれしい?」と日本語で答えた。さらに、現在の厳しい日ロ関係に触れられた上で、「私たちはどのようなゲストも喜んでお迎えします」と英語で語った。
ロシアの国際経済フォーラムで司会を務めるプーチン大統領の長女とされるマリヤ・ボロンツォワ氏
2024年のフォーラムにも参加しており、その際には「こんにちは。写真撮ってあげますか?」と日本語で記者に話しかける場面もあった。今回、改めて日本語でのメッセージを求められると、「よろしくお願いします。ロシアに来てください。会えるのを楽しみにしています。気をつけてくださいね」と英語を交えながら応じた。
娘たちの「表舞台」登場の狙い
この日、別の会合にはプーチン氏の次女とされるカテリーナ・チホノワ氏もオンラインで参加した。プーチン氏の娘2人が相次いで公の場に姿を見せた狙いについて、筑波大学の東野篤子教授は指摘する。
東野教授は、「プーチン大統領の家族を出すことで、このフォーラムをいかにプーチン大統領が重視しているかをアピールするとともに、これからも(フォーラムが)続きますという政治的なメッセージを込めたのだろう」と分析している。父親であるプーチン大統領自身も、20日に演説を行う予定となっている。
今回の国際経済フォーラムでのプーチン大統領の娘たちの登場は、単なる個人的な参加ではなく、フォーラムの重要性を国内外に示し、ロシアの活動が今後も継続されるという政治的な意図を伴うものであると専門家は見ている。
参照元:
FNNプライムオンライン via Yahoo!ニュース
Source link