来春のコンサートツアーをもって活動を終了すると発表し、注目が集まる嵐。現在、メンバーたちはそれぞれのフィールドで精力的に活動している。特に、今夏から秋にかけては、彼らの姿を目にする機会が増えそうだ。
テレビ局関係者によると、現在、松本潤さん、櫻井翔さん、相葉雅紀さんの3人が7月期の主演ドラマ撮影に臨んでいるという。さらに、二宮和也さんも6月11日に続編制作が正式発表された人気ドラマ『VIVANT』の海外ロケを今夏控えており、メンバー全員が多忙を極めている状況だ。
秋以降の音楽番組出演に期待
こうした状況を受け、テレビ局各局は彼らのドラマ撮影終了後の秋以降に放送される音楽番組への出演依頼を水面下で進めているという。嵐はデビュー以来、様々な局でお世話になってきた恩義を感じており、「恩返ししたい」という思いがあるようだ。一方で、複数の関係者からは「公平さ」を保つため、各局につき原則1番組に絞って出演するという話も聞こえてきている。
メンバー個人の多様な挑戦
現在、嵐のメンバーは個人の仕事に全力を注いでいる。
松本潤の新たな境地:初の医師役
6月上旬の晴れた朝、神奈川県内の公園でTBS日曜劇場『19番目のカルテ』のロケが行われていた。主演の松本潤さん(41)は真剣な表情でリハーサルを終えると、空き時間には短パン姿に自前のサングラスをかけ、スタッフと談笑する姿も見られた。連ドラ撮影の長丁場を見越してか、入念に腰のストレッチや膝の屈伸を行うなど、コンディション管理にも余念がない様子だ。
制作関係者によると、このドラマは松本さんにとって『99.9-刑事専門弁護士-SEASONII』(2018年)以来、約7年ぶりの日曜劇場復帰作となる。キャリア30年目で初めて医師役に挑み、病気の診断だけでなく、患者の心や生活背景にも寄り添い、生き方そのものに手を差し伸べる総合診療科の医師を演じるという。
松本潤、新ドラマ『19番目のカルテ』撮影合間に短パン姿でリラックス
櫻井翔、「占拠シリーズ」での存在感
櫻井翔さん(43)もまた、日本テレビ系主演ドラマ『放送局占拠』の撮影真っ只中だ。ドラマ関係者によると、櫻井さん演じる正義感の強い刑事・武蔵三郎が、人質をとって建物を占拠した武装集団に立ち向かう物語だ。『大病院占拠』、『新空港占拠』に続く「占拠シリーズ」の第3弾であり、3年連続での制作となる。いまや櫻井さんの代表作ともいえるシリーズだけに、現場には良い緊張感が漂っているという。
相葉雅紀、刑事ドラマと映画主演
テレビ朝日系で刑事ドラマ『大追跡~警視庁SSBC強行犯係~』に主演するのは相葉雅紀さん(42)だ。相葉さん、大森南朋さん、松下奈緒さんのトリプル主演作で、警視庁に実在する組織「捜査支援分析センター」を舞台にした物語となる。テレビ朝日関係者によると、今作は事務所の大先輩である東山紀之さんの『刑事7人』や井ノ原快彦さんの『特捜9』の流れを受け継ぐ新シリーズであり、長く続く作品になることが期待されている。
さらに相葉さんは、この秋から主演映画の撮影も決まっているという。映画関係者によると、野球を題材にした作品で2026年公開予定とのこと。実は、当初は亀梨和也さんが主演に内定していたが、STARTO社を退所したため降板となり、学生時代に野球経験がある相葉さんに白羽の矢が立った経緯があるという。
二宮和也、「株式会社嵐」を牽引
同じクール、同じ夜9時台に嵐のメンバー3人がそれぞれ主演ドラマを務めるのは、グループとしても初めてのことだ。制作関係者は、特に松本さんが主演を務めた大河ドラマ『どうする家康』の次回作となるだけに、「他の2人だけには負けられない」と気合十分だと語る。二宮さんを含め、「役者としてメンバー同士が切磋琢磨することが、嵐が再び集結する際に必ず活きる」と確信しているようだ。そこには、嵐のライブ演出家としての視点も反映されているのだろう。
その二宮和也さん(42)は、6月6日放送の『ニノさんとあそぼ』(日本テレビ系)で、嵐について言及。「僕ら的には、こんなにもたくさんの人たちのお世話になって、『“何もしない”はないよね』っていうのは、(グループの)みんな思っていること――」と語った。
現在、嵐は「株式会社嵐」を設立し、メンバー主体で活動を進めている。二宮さんも多忙さにおいては他の3人に引けを取らないという。前出の制作関係者によると、今夏は『VIVANT』続編の撮影に加え、8月29日に公開される主演映画『8番出口』のプロモーションも控えている。ただ、メンバーの中で真っ先に事務所を退所したという「負い目」のような気持ちがあるのか、嵐の再始動に関する打ち合わせには、活動休止前よりもはるかに意欲的に取り組んでいると聞く。
まとめ
嵐のメンバーは現在、それぞれの分野、特にドラマで目覚ましい活躍を見せている。秋以降には音楽番組での活動再開も期待されており、ファンにとっては待ちきれない状況だ。メンバー個々の経験と切磋琢磨が、グループとして再び集結する際にどのような化学反応を生むのか、今後の動向から目が離せない。早く5人揃った嵐の姿をテレビで見たいという声は多い。
参考資料
- 女性自身 2025年7月1日号
- Yahoo!ニュース オリジナル記事