EU=ヨーロッパ連合は、EU域内の医療機器の公共調達で、500万ユーロ(約8億3千万円)を上回る案件から中国企業を排除すると発表しました。
背景にあるのは中国市場におけるEUの医療機器に対する不当な扱いです。
EUの調査によりますと中国市場における医療機器の公共調達の87%が、差別的な措置を受け輸入禁止などの形でEU域内の企業を排除していたということです。
これに対してEUは繰り返しEUの企業を公平に扱うよう中国側に提起してきましたが、具体的な対応はこれまでなかったということです。
こうした状況を受け、EUは20日、域内の医療機器の公共調達で、500万ユーロ(約8億3千万円)を上回る案件から中国企業を排除する対抗措置を発表しました。
EU内で企業の競争条件を公平にすることを目的とする一方、問題を解決するために、中国と対話する用意があることを表明しています。
フジテレビ,国際取材部