歌手の田原俊彦氏が6月15日放送のTBSラジオ『爆笑問題の日曜サンデー』に生出演した際の発言が、インターネット上で大きな波紋を呼んでいます。番組アシスタントを務める山本恵里伽アナウンサーとのやり取りの中で、不適切と受け取られかねない発言や行動があったと報じられています。この出来事に対し、田原氏への批判と同時に、山本アナウンサーの冷静かつ毅然とした対応を称賛する声が多く寄せられています。
生放送中に相次いだ不適切発言と行動
問題の発言や行動は、番組中のいくつかの場面で発生しました。前日に行われたサッカーJ1のハーフタイムショーに出演し、64歳とは思えない華麗な足上げパフォーマンスを披露した田原氏。実はその日、ギックリ腰だったことが明かされました。番組でその際の写真が紹介された際、山本アナウンサーが「昨日、こんなに足上げたんですか?」と驚くと、田原氏は唐突に「真ん中の足はもっと上がるんだけどね」と性的なニュアンスを含む発言をしました。さらに「カッチカチや!」と続けたのに対し、山本アナウンサーは即座に「やめてください」「無視します」と拒否の意思を明確に示しました。
番組ゲストの常連であり、爆笑問題とも親しい間柄であることからか、田原氏はその後も「エンジン全開」だったといいます。山本アナウンサーが田原氏のプロフィールを読み上げていた際、田原氏は隣席の山本アナウンサーの手に触れるという行動に出ました。これに対しても、山本アナウンサーは空気を損なわないように配慮しつつも、「ホントにダメですよ、ほんとに。やめてください! 読まないからね!」と強く制止しました。さらに、山本アナウンサーが過去の出演作である『教師びんびん物語』やアイドル界のトップに君臨した経歴に触れた際、田原氏は自身の状態を指して「……今もギンギンです」と発言を重ねました。山本アナウンサーはすかさず「はい、うるさいです」と、田原氏の暴走をピシャリと止めました。
不適切発言が物議を醸した田原俊彦
ネット上での厳しい声と山本アナへの称賛
これらの生放送中のやり取りに対し、インターネット上では厳しい意見が多数見られました。田原氏の言動を「毎度毎度のセクハラ酷すぎる」「悪しき昭和の遺物」と断罪するコメントや、「誰かトシちゃんをつまみ出せ!」といった辛辣な声もあがりました。
その一方で、不適切な言動に対して冷静かつ毅然と対応した山本恵里伽アナウンサーには、「毅然と『やめてください』と言った山本アナ、さすが」「山本アナの対応が素晴らしかった」といった称賛の声が多く寄せられ、そのプロフェッショナリズムが高く評価されています。
フジテレビに関する言及
番組中、田原氏はかつて自身の活動の中心であったフジテレビについても言及しました。いまだ信頼回復に至っていないとされるフジテレビの話題になった際、彼は「“フジっ子”的に20代を過ごした」と振り返り、「ちょっと寂しい気がしますね」と本音を漏らしました。さらに、「現場で一生懸命やっている人たちは、そんなんばっかりじゃないと思うんだよね」「真剣にクリエイティブやっている人たちがほとんどだと思う。頑張って欲しい」と、古巣であるフジテレビの現場スタッフへエールを送る場面もありました。
今回のラジオ出演で、田原俊彦氏の言動は改めて時代の変化に対する「アップデート」の必要性を浮き彫りにしたと言えるでしょう。長年のキャリアと親しみやすいキャラクターを持つ一方で、現代社会における言葉遣いや振る舞いについては、より一層の配慮が求められています。