【AFP=時事】南太平洋の島国クック諸島のマーク・ブラウン首相は20日、同国が中国と一連の協定を結んだことを受けて、資金援助を打ち切ったニュージーランドについて、「恩着せがましい」と非難した。
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クック諸島の主要援助国であるニュージーランドは、事前協議なしに深海採掘、地域協力、経済問題に関する一連の協定を結んだとして、資金援助を打ち切った。クック諸島は、旧宗主国ニュージーランドと外交・防衛を委任する自由連合協定を結んでいる。
ブラウン氏は議会での演説で、「クック諸島とニュージーランドの関係は、パターナリズム(父親的温情主義)ではなく、パートナーシップによって定義される」「中核セクターへの支援を一方的に打ち切る決定は、現代のパートナーシップとは相いれない、恩着せがましいアプローチを反映している」と述べた。
さらに、中国との関係は「独立を損なう」ものではなく、いかなる軍事・防衛協定も締結されていないと主張。「債務を負うことも、国家主権を侵害されることもない」と続けた。【翻訳編集】 AFPBB News