秋篠宮家の次女である佳子さまは、約2週間にわたるブラジルご訪問の旅程を終え、先日帰国されました。この長旅の途中、予期せぬハプニングが発生しました。佳子さまがご移動中の機内での「寝顔」が撮影され、インターネット上で拡散してしまったのです。
ブラジル訪問中の思わぬハプニング
佳子さまは、ブラジルとの国交樹立130周年を記念するご訪問のため、6月4日に日本を出発され、17日午後にシカゴ経由で成田空港にご到着されました。
ハプニングは、現地時間の6月9日、サンパウロ州のカンピーナスから中西部のカンポグランデへ国内便で移動された際に起きました。機内に搭乗され、座席でお休みになっている佳子さまのお姿が、他の乗客によって撮影され、現地メディアで報じられた後、瞬く間にインターネット上に拡散したとのことです。
報道によれば、撮影を行ったのは30代の日系ブラジル人女性とされており、佳子さまと日本語で挨拶を交わしたと伝えられています。この女性は、後の取材に対し、佳子さまについて「人形のように美しい」と感想を述べたといいます。
拡散した動画の内容
拡散された動画には、乗務員に会釈された後、エコノミーシートの2列目、窓側に座られる佳子さまのお姿が映っています。同じ列の通路を挟んだ反対側から撮影されており、随員らしき男女が通路を行き交う様子や、頭上の荷物棚を開ける場面も確認できます。
特に注目されたのは、照明が落とされた機内で、窓にもたれるように眠っておられる佳子さまがズームアップされている場面です。隣におられた随員女性も目を閉じているように見え、同じ並びにいた随員男性らも、撮影に気づいた様子はありませんでした。
このような形で皇室の方のプライベートな一コマが撮影され、許可なくインターネット上で急速に広まったことは、前代未聞の事態として波紋を広げています。
ブラジル訪問を終え帰国された秋篠宮家の佳子さま。移動中の「寝顔動画」拡散が問題視されている。
セキュリティ上の懸念と専門家の見解
このような“寝顔動画”の拡散は、皇室の方々のセキュリティに対する重要な課題を浮き彫りにしました。ある皇室ジャーナリストは、「皇室の方々が訪問先でカメラを向けられることは多いが、移動中の列車や航空機内は密室であり、至近距離での撮影は不測の事態につながりかねない」と指摘しています。万が一、スマートフォンではなく危険物が向けられた場合、取り返しのつかない事態を招く可能性があると警鐘を鳴らしました。
皇室解説者の山下晋司氏も、この事態について言及。「今回は、随行している皇宮護衛官や宮内庁職員らの注意が足りなかったと思います。特に皇宮護衛官は常に周囲に目を配る任務があるため、撮影者を確認していれば、注意喚起を行うべきだった」と述べ、随行側の責任に言及しました。
今回の佳子さまの「寝顔動画」拡散は、皇室の方々の海外訪問におけるセキュリティ体制、特に移動中の民間機内といった予測しにくい環境での警備のあり方について、改めて検討する必要があることを示唆しています。公務における情報公開とプライバシー保護、そして安全確保のバランスが、今後の課題として浮上しています。