芸人のやす子が、6月20日放送のバラエティ番組『酒のツマミになる話』(フジテレビ系)に出演した際、なにわ男子の大橋和也に向けた発言が物議を醸しています。これまで「聖人キャラ」として知られていたやす子さんの意外な「毒舌」コメントに、SNS上では驚きや疑問の声が広がり、「キャラクター変化」が注目されています。
バラエティ番組での発言が波紋を呼んでいる芸人やす子さん
焼肉へのこだわり発言とやす子の痛烈な一言
番組中、なにわ男子の大橋和也さんは、焼肉について「絶対、人に焼かせたくない」と強いこだわりを披露しました。さらに、グループメンバーだけでなく、初対面の人にも自身の流儀で焼いた肉を食べてほしいと語ったのです。この発言に対し、共演者の千鳥・大悟さんは「その顔じゃなかったら嫌われてる」と、大橋さんの持つ「可愛げ」があってこそ許されると指摘しました。
大悟さんが、やす子さんに対し「こんな感じでやられたらどうする?」と話を振ると、やす子さんは大橋さんを目の前にして「いや、この顔でも無理です、はい~」と容赦なく一刀両断。さらに「かなり無理です。無理、無理、無理、無理、無理。面倒くさい、面倒くさいし」と“無理”を連呼し、スタジオを驚かせました。
加えて、やす子さんは「自分も焼いてもらう人と行って“美味しいです!”と言うけど、心の中では“こいつ、クソ面倒くせぇなぁ”と思います、はい~!」と、普段の柔らかなイメージとはかけ離れた“毒舌”を炸裂させました。
SNSでの反響と「キャラ変」の波紋
やす子さんの、好感度芸人としては予想外の大橋さんへの猛烈な批判と、垣間見せた「裏の顔」に対し、SNS(旧Twitter)上では驚きと困惑の声が広がりました。
「やす子、酔っ払うとかなり毒舌になるんだ」「最近やす子がトゲのある物言いをしているのに遭遇することが多くてどうしたんだろうと思う」「やす子最近かかってる感じする」といった投稿が見られ、物議を醸しています。こうした反応を受け、「キャラクターの変化を狙っているのではないか」と見る向きもあります。
「聖人キャラ」確立の背景と最近の動向
ある芸能プロ関係者は、やす子さんのパブリックイメージが大きく向上した背景として、2024年8月のフワちゃんによる「暴言騒動」を挙げます。当時、SNSでの暴言によりフワちゃんが芸能活動休止に追い込まれる中、やす子さんは「言及しないと言ったんですが フワちゃんさんのことめちゃめちゃ許してます! もう終わりましょう!!」と、非常に「完璧」で寛容な対応を見せ、高い評価を得ました。
さらに、その後『24時間テレビ』(日本テレビ系)でチャリティマラソンのランナーを務め完走したことで、やす子さんへの国民的な評価は決定的なものとなり、「聖人」のような扱いを受けるまでになったのです。
しかし、前出の芸能プロ関係者によると、最近のやす子さんは、こうした確立された「聖人」イメージを自ら壊すような発言を繰り返す場面が見られるといいます。たとえば、2024年5月14日放送の『上田と女が吠える夜』(日本テレビ系)では、「朝型」の人間について「朝から白湯飲まなきゃ、お湯沸かさなきゃってなるから性格が悪くなるんじゃないでしょうか?」と、一方的に決めつけるような発言をし、「暴走」を指摘する声が相次ぎました。今回のなにわ男子・大橋さんへの対応と似たような「毒舌」ぶりだったと言えるでしょう。
芸能プロ関係者が語る「毒舌」の裏側
もしかすると、やす子さんにとって「聖人キャラ」は逆に大きなプレッシャーになっているのかもしれません。バラエティ番組で「笑いをとる」という意味では、良いことばかり言っているだけでは面白さに繋がりにくいのも事実です。
さらに、先の芸能プロ関係者は、番組中のやす子さんの様子で気になる点があったと付け加えます。「共演者とあまり目を合わせなかったことです。目を合わせても一瞥するくらいでした」。こうした態度を見るに、大橋さんへの「毒舌」は、単なる本音というよりは、もしかすると意図的に言っている可能性もあるといいます。あるいは、「キャラ変化」へのプレッシャーの中で、過度なストレスがかかっているサインなのかもしれないと指摘し、今後を心配する声も聞かれました。
まとめ:好感度とキャラクターの葛藤か
今回のやす子さんの発言は、これまで築き上げてきた「聖人」とも称される高すぎる好感度イメージと、バラエティタレントとしての面白さや「等身大の自分」との間の葛藤を示唆しているのかもしれません。なにわ男子・大橋さんへの痛烈な一言や、他の番組での「暴走」発言は、新たな一面を見せようとする試みなのか、あるいは活動のプレッシャーから来るものなのか、様々な憶測を呼んでいます。芸能界という特殊な環境で、好感度を維持しつつタレントとして成長していく上での課題が浮き彫りになった形と言えるでしょう。