2024年6月22日に放送された人気旅番組での一幕が、視聴者やネット上で大きな波紋を呼んでいます。特に、通常は最後まで旅を続ける出演者が途中でリタイアするという異例の事態が発生し、その背景について様々な憶測が飛び交っています。この出来事は、出演者である井ノ原快彦さんに起こり、同時期に報じられたTOKIO国分太一さんの活動休止と結びつける見方も出ているなど、日本の政治社会ニュースの文脈とも一部で関連付けられる形で注目されています。
番組「旅の日」での異例の展開
テレビ東京系列で放送された特番『テレ東系 旅の日〜充電旅&バス乗り継ぎ旅で7時間SP〜』は、2夜連続で放送されました。問題の第3区は6月22日に放送され、滋賀県高島市から岐阜県の郡上八幡城までの約160キロメートル走破を目指す過酷なルートでした。この旅には、“ミスターバス旅”として知られる太川陽介さん、ゲストとしてシドニーオリンピック金メダリストの高橋尚子さん、そしてSTARTO ENTERTAINMENTの取締役CMOを務める井ノ原快彦さんが参加しました。
旅の序盤、一行は順調にバスを乗り継ぎ、太川陽介さんも「こんなに順調だと落とし穴がありそう」と冗談めかして語るほどでした。しかし、彼の予感は悪い形で的中してしまいます。
井ノ原快彦、膝の負傷によりリタイア
旅の途中、井ノ原快彦さんが膝の痛みを訴えました。これは、長距離の歩行に適さない靴を履いていたことが原因とみられています。高橋尚子さんが応急処置として膝にテーピングを施し、一時的には回復の兆しを見せましたが、痛みが再発し、井ノ原さんは他のメンバーから遅れがちになりました。
結局、岐阜県に突入したところで、井ノ原さんは無念の途中リタイアを決断しました。この時、井ノ原さんは太川さんや高橋さんだけでなく、番組スタッフにも繰り返し謝罪する姿を見せました。太川陽介さんは井ノ原さんと固く握手を交わし、「君の分まで頑張るから」と励まし、旅を続けました。
ネット上ではこの井ノ原さんのリタイア劇に対し、「バス旅で途中リタイアは初めて見た」「前代未聞の事態だ」といった驚きの声が多く寄せられました。
テレ東系 旅の日」に出演した井ノ原快彦(左)と、活動休止を発表した国分太一。STARTO ENTERTAINMENT関連の話題。
国分太一の活動休止との関連憶測
井ノ原快彦さんの異例のリタイアに対し、一部ネットユーザーの間では、TOKIOの国分太一さんが複数回のコンプライアンス違反により無期限活動休止を発表した件との関連を憶測する声も上がりました。「国分太一の件に対応するため急遽抜けたのではないか」「番組収録中に国分太一の件を知ったのでは」といった指摘が見られました。これは、井ノ原さんがSTARTO ENTERTAINMENTの経営陣の一員(取締役CMO)であることから生まれた憶測です。
芸能プロ関係者の見解と真相
この憶測について、ある芸能プロ関係者は次のように説明しています。井ノ原快彦さんがSTARTO ENTERTAINMENTの取締役CMOとして、国分太一さんの件にある程度関与している可能性は高いと前置きしつつも、今回のリタイアとの直接的な関連性は低いとの見方を示しています。
その理由として、日本テレビが国分太一さんのコンプライアンス違反を把握したのは5月27日であるのに対し、バス旅の収録は放送の1〜2か月前に行われるのが一般的であり、今回の放送日である6月22日から逆算すると、収録は5月中旬から下旬にかけて行われた可能性が高い点を挙げています。したがって、井ノ原さんが番組収録中に国分さんの件を把握し、それが原因でリタイアしたという可能性は低いとしています。むしろ、膝の怪我によるものがリタイアの直接的な原因であり、国分さんの活動休止発表と番組放送・リタイアが公になるタイミングが偶然重なっただけだろうというのが、関係者の見解です。
まとめ
井ノ原快彦さんの人気バス旅番組での途中リタイアは、番組史上異例の出来事として大きな注目を集めました。その原因は本人の膝の怪我によるものでしたが、同時期に報じられたTOKIO国分太一さんの活動休止という別のニュースと結びつけられ、様々な憶測を呼びました。しかし、芸能プロ関係者の見方では、両者のタイミングは偶然重なった可能性が高く、リタイアは健康上の問題によるものと考えられます。この一件は、タレントの個人的な出来事が、所属事務所の状況や社会的な関心事とどのように絡み合って受け止められるかを示す事例となりました。
参照元:
- テレ東系 旅の日〜充電旅&バス乗り継ぎ旅で7時間SP〜 (テレビ東京) 2024年6月22日放送
- Yahoo!ニュース / J-PRIME 2024年6月23日掲載記事