電池検査装置メーカーの片岡製作所(京都市南区)は25日、京都地裁に民事再生法の適用を申請し、同日付で弁済禁止の保全処分と監督命令を受けたと明らかにした。帝国データバンクによると、6月末時点の負債総額は約104億円。
世界的な電気自動車(EV)の需要伸び悩みなど市場環境の悪化が影響したとみられる。片岡製作所の担当者は取材に「皆さまにはご迷惑をおかけし、心よりおわびする。今後は事業を継続しながら、事業再建に全力で取り組んでいく」と話した。
片岡製作所は1968年創業。量産用2次電池(充電池)の検査装置メーカーとして国内トップクラスのシェアを持ち、2018年1月期に年間売上高約110億円を計上していた。