トランプ米大統領は23日、交戦が続くイスラエルとイランが「完全で全面的な停戦に合意した」と交流サイト(SNS)で発表した。米国東部時間24日午前0時ごろから段階的に実施され、戦争が終結すると主張している。
テヘランの広場に飾られたイスラエル攻撃の犠牲者たちの写真
停戦合意の報道と反応
ロイター通信は、この停戦案がカタールの仲介によるもので、イスラエルとイラン双方が同意したと報じた。イスラエルの民放「チャンネル12」は、イスラエル軍がイランへの空爆を停止したと伝えている。一方、イランのアラグチ外相はX(旧ツイッター)で、最終合意には至っていないとしつつも、イスラエルが「違法な侵略」をやめれば交戦を続ける意図はないと述べた。
攻撃応酬と事前通告
トランプ氏の停戦発表に先立ち、イランは米軍による核施設攻撃への報復として、米軍が駐留するカタールの基地をミサイル攻撃した。トランプ氏は迎撃に成功し、死傷者はいないと説明した。さらに注目すべき点として、イランが攻撃を事前通告してきたことも明らかにした。トランプ氏は、この事前通告について「イランに感謝する」と表明した。
カタールの首都ドーハ上空を飛行するミサイル(23日)
トランプ大統領によるイスラエルとイラン間の停戦合意発表があった一方、イラン側は最終合意ではないとの立場を示している。今後の情勢の展開が注目される。
参照元
- ロイター通信
- チャンネル12
- イラン外相(X投稿)
- ゲッティ (写真)