ロンドンブーツ1号2号が電撃解散 31年の歴史に幕 その理由と今後の活動は?

お笑いコンビ「ロンドンブーツ1号2号」の田村淳(51)と田村亮(53)が、6月24日放送のテレビ朝日系「ロンドンハーツ」で突如、解散を発表した。1993年の結成から31年。人気コンビの歴史に幕が下ろされた背景には何があったのか。電撃発表の理由と今後の活動について詳報する。

お笑いコンビ「ロンドンブーツ1号2号」解散発表時の田村淳氏(左)と田村亮氏お笑いコンビ「ロンドンブーツ1号2号」解散発表時の田村淳氏(左)と田村亮氏

人気番組「ロンハー」での衝撃発表

異例の発表の場となったのは、2人の冠番組とも言えるテレビ朝日系「ロンドンハーツ」だった。6月24日の放送では、当初、狩野英孝の15周年企画が進められていたが、番組終盤、淳が突如サプライズ報告を予告。狩野に手紙を読み上げさせ、最後に「ロンドンブーツ1号2号は解散いたします」と発表した。共演者や視聴者が驚きに包まれる中、淳は「31年間やってきましたが、解散することになりました。本当です」と改めて断言。今年3月に2人で話し合い、この日の放送をもって解散することを決めたと明かした。カウントダウン形式で「解散しました!」と笑顔で告げた場面は、多くの人にとって衝撃的だっただろう。

解散に至った「亮の吉本との距離」と「芸の質」

解散の理由について、淳は「闇営業問題以降、亮さんが吉本興業を離れることになって。僕としては吉本興業に戻ってきてほしかったんですけど、亮さんはどんどん吉本興業と距離ができた」と説明した。さらに、「亮さんにはどうしても戻れない理由があって、それは尊重すると。それでロンドンブーツの屋号を1回下ろして、それぞれやりたいことやってまた戻るってのもありなんじゃないかって」と、コンビ名を一度封印する可能性にも触れた。

一方、駆け出しの頃から2人を知る関係者は、解散理由を「2人の関係が悪化したからではない」と証言する。関係者によると、「淳さんは例の件以降、ロンブーの全盛期のパフォーマンスや空気感を出せていないのではと悩んでいた。亮さんもそれを感じていたようで、2人にしか分からない芸の〝質〟や〝熱〟の変化が理由だと聞いている」とのこと。さらに、亮が吉本に戻らない理由については、「ああ見えて頑固で男っぽい亮さんは、〝戻れない仲間〟がいるから首を縦に振らなかった。もし宮迫さんたちが復帰していたら、今回の決断は違ったかもしれない」と、宮迫博之氏の名前を暗に示唆した。

この背景には、2019年の闇営業問題がある。亮は宮迫氏らと共に吉本を通さない営業が発覚し謹慎。その後、淳設立の会社所属、吉本とエージェント契約を経て活動再開するも、2023年に同社は閉業。淳は現在も吉本に所属しているが、亮はフリーという状況が続いていた。

コンビ解消後も変わらぬ個々の活動

淳によると、「ロンハー」は当面続く見込みであり、コンビは解消しても、それぞれ芸能人としての活動は継続するという。淳は抜群のトーク力を活かし、お笑いだけでなく情報番組などでも活躍中だ。一方、亮も釣りやキャンプといった自身の趣味を仕事に繋げ、活躍の場を広げている。解散はあくまで「ロンドンブーツ1号2号」という屋号を下ろすことであり、仲たがいなどではなく、今後も互いの活動を見守っていく姿勢を示している。

「ロンドンハーツ」での電撃発表という形で幕を閉じたロンドンブーツ1号2号の31年間の活動。亮氏の吉本との距離や、コンビとしてのパフォーマンスに対する思いなど、解散には複数の要因が絡んでいたようだ。今後はそれぞれ異なる道を進むことになるが、仲の良さで知られた2人だけに、それぞれの分野で更なる活躍を見せることを期待したい。芸能界に新たな一歩を踏み出した彼らの動向から目が離せない。

出典:東スポWEB