《米国で何が》「トランプがハーバードを叩けば叩くほど、支持者は喜ぶ」エリート大学と反知性主義の“対立構造”とは〈池上彰氏が解説〉


Q トランプvs.ハーバード大…一体何が?

【写真】険しい顔を見せる人も…トランプ大統領が敵視する、米ハーバード大の学生たち

A トランプ大統領がハーバードを叩けば叩くほど…

 トランプ大統領の支持者の多くは大学を出ていないという調査結果があります。高額の授業料(年間約800万〜1000万円)を払ってハーバード大学を出てアメリカの支配階級になるエリートたちに対する敵意を持っている支持者が多いのです。トランプ大統領がハーバードを叩けば叩くほど、支持者は喜ぶのです。

 また、ハーバード大学には中国からの留学生が多く、とりわけケネディスクール(行政大学院)には中国共産党の幹部の子弟が多く学んでいて(習近平の娘も)、さながら「中国共産党の党学校」という呼び名もあるほど。トランプ大統領にすれば、「アメリカの大学なのに中国共産党の要員養成学校になっている」という反発もあるのでしょう。

池上 彰



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