昨年4月、ロンドン市内で日本刀のような剣で当時14歳の少年を切りつけて殺害したうえ、駆け付けた警察官や近隣住民などを次々と襲撃してけがを負わせたとしてマーカス・アルドゥイーニ・モンゾ被告(37)に対し、現地の裁判所は25日、有罪判決を言い渡した。
ロンドン警視庁は、警察官のボディカメラが捉えた緊迫した状況を、一部編集したうえで公開した。
ロンドン市内で日本刀のような剣で少年を切りつけて殺害したとして、
事件は昨年4月、ロンドン東部ハイノートで発生。モンゾ被告は約20分間にわたり通行人や警察官を襲撃した。その中で、学校帰りだった少年(当時14)をほぼ首を切断する形で殺害した。
検察によれば、被告は事件前に飼い猫を殺害し皮を剥いだ後、車で通行人をはねた上で剣で切りつけ、少年を殺害。通報を受けて駆け付けた警察官を殺そうとしたうえ、近隣の住宅に侵入し、就寝中の夫婦を襲撃した。泣き出した子どもの声に反応し立ち去った後、別の警察官にも重傷を負わせた。警察官2人は生涯にわたる大けがを負ったという。
被告は逮捕後、事件のことは覚えていないと供述。弁護団は、被告が大麻誘発性精神病に陥っていたとして、責任能力は認められないと主張した。
だが陪審団は、少年の殺害について被告に有罪判決を下した。また、殺人未遂を含む他の複数の罪についても有罪とされた。