【パリ時事】世界保健機関(WHO)は27日、新型コロナウイルスの起源に関する報告書を公表した。
報告書は、入手可能な科学データに基づけば、コウモリなどの動物から人への感染が「最も裏付けのある仮説」だと指摘。ただ、必要な情報・データの不足で「まだ結論は出ていない」と強調した。
コロナは2019年、中国・武漢市で「原因不明の肺炎」として最初の集団感染が確認された。報告書は、同市の研究所からウイルスが流出したとの仮説について、研究所職員の健康記録などが提供されておらず、信ぴょう性を「評価できない」と判断を保留した。