パレスチナ・ガザ地区で、アメリカとイスラエルが主導する形で支援物資の配給が始まってから1カ月。配給所周辺で攻撃を受け死亡した人が、549人に上ることがわかりました。
アメリカとイスラエルが主導する「ガザ人道財団」は5月26日、イスラム組織「ハマス」が物資を略奪しているとして、ガザ地区南部などを拠点に食料の配給を開始しました。
配給所周辺では、イスラエル軍による発砲などで住民が犠牲になるケースが相次いでいて、地元当局は27日、この1カ月間で549人が死亡し、4066人がけがをしたと明らかにしました。
こうした状況に国連のグテーレス事務総長は27日、「食料を求めることが死刑宣告であってはならない」と非難しました。イスラエル側は、「住民を標的にしていない」と反論しています。
ガザ地区で続く戦闘をめぐっては、アメリカのトランプ大統領が27日、「来週中に停戦が実現する見通しだ」との認識を示しました。
ただ、交渉の具体的な進展には言及しておらず、実現するかは不透明です。(ANNニュース)
ABEMA TIMES編集部