俳優の小沢仁志さんが自身のYouTubeチャンネル「笑う小沢と怒れる仁志／小沢仁志」を更新し、俳優の伊藤健太郎さんをゲストに迎えました。二人は食事をしながら俳優業への思いを語り合う中で、小沢さんは世界的にも評価の高い映画監督・北野武氏の作品にまつわるエピソードを振り返りました。特に印象深かったのが、故・山田辰夫さんとともに臨んだ北野武監督の映画オーディションでの出来事です。
俳優の小沢仁志さんが自身のYouTubeチャンネルで語る様子
山田辰夫さんの「ぶちかましてくる」宣言
小沢さんによると、山田さんは非常に喧嘩っ早い性格だったそうです。北野監督の映画『その男、凶暴につき』のオーディションに山田さんと一緒に臨んだ際、山田さんは先に会場に入っていき、「俺、ぶちかましてくるからよ」と言い放ったといいます。この言葉に、小沢さんは「嫌な予感すんぞ、おい…」と感じたそうです。
オーディション会場での大騒動
小沢さんの嫌な予感は的中します。山田さんが部屋に入ってから１分もしないうちに、「なんだ！てめえ！ふざけんじゃねえよ！」と凄まじい怒号が聞こえてきたのです。ドアが勢いよく開閉され、さらに「ガラスがバーンと割れて」山田さんは退出していった、とその凄まじい状況を振り返り、小沢さんは苦笑しました。
小沢仁志、静かに退散
山田さんの後に部屋に入った小沢さんは、その場の緊迫した空気に飲まれたのか、「ごめん…、静かに帰りたい…」とだけ話し、そのままオーディションを後にしたと回想しています。このエピソードに、ゲストの伊藤健太郎さんも笑いを禁じえませんでした。
名バイプレイヤー山田辰夫さんの功績
山田辰夫さんは、米アカデミー賞外国語映画賞を受賞した映画『おくりびと』など、数々の作品で名バイプレイヤーとして活躍しました。長渕剛さんが主演したドラマ『とんぼ』の続編『英二ふたたび』でも、その独特の存在感を放っていました。残念ながら、２００９年に逝去されています。
この強烈なオーディションのエピソードは、故・山田さんの豪快な人物像の一端と、当時の映画制作現場の熱気を伝えるものであり、ゲストの伊藤さんを大いに笑わせていました。
【出典】
https://news.yahoo.co.jp/articles/4a306acbd8f0702e3b6d4a351ea0c8404b6bd6f5
