ウクライナ軍のオレクサンドル・シルスキー総司令官は27日、ロシア軍がウクライナ東部ドネツク州の要衝ポクロウシク方面に約11万人の兵士を集結させているとSNSで明らかにした。ウクライナ軍が輸送拠点とするポクロウシク攻略に向け、露軍は攻勢を強めている模様だ。
シルスキー氏によると、ポクロウシク方面では連日50回以上の戦闘が行われ、最大の激戦地となっている。シルスキー氏は同方面の前線を視察し、防衛を強化するよう指示した。
露国防省は26日、ポクロウシクの南約10キロ・メートルの村落・シェフチェンコを制圧したと発表した。付近には有望なリチウム鉱床があり、鉱物資源を確保する狙いもあるとみられる。ウクライナメディアによると、同国で確認されている四つのリチウム鉱床のうち2か所を露軍が押さえたことになる。