先日、元モーニング娘。の初期メンバーであるタレントの石黒彩さん(47)と、LUNA SEAのドラマー真矢さん(55)夫妻が結婚25周年のウエディングフォトを公開し、話題を呼びました。石黒さんが2000年1月にモーニング娘。を卒業後、同年5月に真矢さんと結婚、11月には長女を出産と、結婚して間もなく激動の日々が始まったといいます。
石黒彩さんと真矢さんの結婚25周年記念ウエディングフォト
子育てとの両立、ワンオペの始まり
2000年に長女、2002年に次女、2004年に長男を出産した石黒さん。当時は真矢さんがソロ活動などで非常に多忙で、海外ツアーで2カ月も家を空けることもあったそうです。そのため、家事や育児のほとんどを石黒さん一人で担っていました。「元々、人に手出しされるのが苦手なタイプなので、出来れば全部自分でやりたくて(笑)」と語る石黒さんは、夫と相談し、家のことは自分が主導権を握ることにしたといいます。長女の妊娠中、臨月での新居への引っ越しも、石黒さんが一人で家事育児を担う背景にありました。
知り合いゼロの新天地、孤立からの脱却
引っ越し先には当然ながら知人がいませんでした。さらに困ったことに、近くに頼れる友人もいなかったのです。モーニング娘。時代、事務所の方針で共演者との連絡先交換が禁止されていたため、友人はメンバーや地元北海道の友人しかいなかった石黒さん。彼女はメンバーの中で一番早く、地元の友人の中でもかなり早い時期に結婚・出産したため、特に子育ての相談ができる相手がいませんでした。いわゆる「ママ友」がいなかった状況に加え、実家も北海道という環境でした。
行動力で築いた「ママ友」コミュニティ
しかし、石黒さんは持ち前の行動力でこの状況を打破します。「この人と友達になりたい」と思った人には、積極的に声をかけました。例えば、スーパーで同じくらいの赤ちゃんを乗せたベビーカーを押している人に声をかけ、その日のうちに一人目の友達になったそうです。家も近く、毎日遊ぶ間柄になりました。二人目の友達は、長女出産時に近所の総合病院で知り合った方でした。その方ともすぐに仲良くなり、ほぼ毎日一緒に過ごすように。「大人2人で2人の子どもを育てる、みたいな」関係で、情報交換できる友達ができたことで、お互いを励まし合いながら乗り越えることができたといいます。
育児の苦悩、夫・真矢の寄り添う力
一方で、育児に悩むことも少なくありませんでした。「家の中にいたら気が滅入ると思って、泣きながらベビーカーを押していた」経験もあったと振り返ります。そんな石黒さんを支えたのは、夫・真矢さんの優しさでした。忙しい真矢さんには家でゆっくりしてほしいという思いから、家事育児は任せていましたが、精神的に最も助けられたのは、石黒さんの他愛もない24時間の報告を何も言わずに聞いてくれたことだそうです。その報告に対し、ただ「大変だったね」とねぎらいの言葉をかけてくれたり、「休みの日に手伝えることがあったら、分かるようにしておいてくれたら何でもやるから」と言ってくれたりしたことが、再び頑張る力になったと明かしました。
結婚25周年を迎えた石黒彩さんと真矢さん夫妻。多忙な夫、慣れない環境でのワンオペ育児といった困難を、妻の行動力と夫の精神的な支え合いで乗り越えてきた経験が、二人の強い絆を築いてきたと言えるでしょう。
出典:女性自身