群馬・山本知事、トップ外交を加速 ASEANや中国も視野





群馬県の山本一太知事=県庁(柳原一哉撮影)

 群馬県の山本一太知事は2日、自ら海外首脳らに直接訪問する「トップ外交」を加速する方針を示した。具体的な訪問先として、米国を筆頭に東南アジア諸国連合(ASEAN)加盟国や中国を挙げ、「外交は国の独壇場ではない。他の知事ができない独自の自治体外交を確立させる」と述べた。

 県議会一般質問で、穗積昌信県議の質問に答えた。山本知事は「トップレベルの人脈をしっかりとつなぐ。目標は観光客の誘客推進や農産物の販路開拓、海外進出企業への応援だ」と述べた。

 SUBARU(スバル)を含む自動車関連メーカーなど県内15社が進出する米中西部のインディアナ州については「来年必ず訪問する」と明言。同州のホルコム知事と会談し、現地の人手不足などの課題を両者で協議する。

 山本知事は11月上旬、就任後初の外遊でベトナムを訪問。アジアの経済成長を取り込むため、「フィリピン、タイなどへ対象を広げ、中国にも足を伸ばす」とも述べた。

 一方、県議会は冒頭、11月29日に死去した中曽根康弘元首相の冥福を祈り、全員で黙祷(もくとう)をささげた。



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