ラサール石井氏、参院選出馬表明 社民党から立候補へ

俳優・タレントのラサール石井氏(69)は6月30日、国会内で記者会見を行い、来年7月の参院選に社民党公認で立候補する意向を表明した。

会見には約50人の報道陣が集まった。ラサール石井氏は、出馬表明がこのタイミングになった理由について、6月27日まで舞台に出演していたことを挙げた。「主催者や共演者に迷惑をかけたくなかったため、社民党の協力も得て、出馬準備を完全極秘で行ってきた」と説明し、「発表が土壇場になったことをご容赦いただきたい」と理解を求めた。

参院選出馬を表明するラサール石井氏(国会内での記者会見にて)参院選出馬を表明するラサール石井氏(国会内での記者会見にて)

社民党からの出馬を選んだ理由

社民党からの立候補を決めた理由については、「オファーがあったのはもちろん」と述べつつも、「即答したわけではない。一度はお断りしたが、粘り強く口説いてもらった」と経緯を明かした。

他の党からの出馬の選択肢を問われると、「今までの言動を見ていただければ、自民党で出ることはないとわかると思いますが」と笑いを誘いながら、「私が野党だと思える党は三つしかないが、言いませんが。社民党はそのうちの一つ」と語り、自身の政治的スタンスと社民党の方針が一致していることを示唆した。

さらに、社民党党首の福島みずほ氏の存在も大きかったと強調。「ただ議員になりたいのであれば、なりやすいところから出ます」と前置きし、「福島さんの魅力もある。世間では少し面倒くさいおばさんと思われていると思うが、そのブレなさと良い意味での空気の読めなさに惹かれた。チャレンジする価値があるかもしれないと感じた」と、福島氏の信念や姿勢に共感し、社民党から挑戦する意義を見出したと述べた。

参院選出馬会見に臨むラサール石井氏と社民党の福島みずほ党首参院選出馬会見に臨むラサール石井氏と社民党の福島みずほ党首

れいわ新選組との関わりと選挙戦略

2022年の参院選では、れいわ新選組から立候補した水道橋博士の応援演説に参加していたことにも言及。博士とは旧知の友人であり、知り合いの大石晃子氏の依頼があったためと説明した。

れいわ新選組については「今もシンパシーを感じている」と述べつつも、同党代表の山本太郎氏からはこれまで出馬を打診されたことはないと明かし、「自分は不適格なんだなと思っていた」と冗談交じりに語った。

自身の選挙活動については、「応援には今のところ呼ぶつもりはない。あくまで自分でやろうと思っています」と述べ、他の芸能人の応援を頼らない方針を示した。

まとめ

ラサール石井氏の今回の参院選出馬表明は、長年の社会派タレントとしての活動が、具体的な政治参加へと発展した形と言える。社民党からの立候補、その理由、そして今後の選挙戦略などが会見で語られ、来年の参院選に向けた新たな動きとして注目が集まる。

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