歌手で俳優の世良公則(69)が3日公示、20日投票の参院選に大阪選挙区から無所属で立候補すると1日、表明した。
NHKは前日の6月30日、同局の公式ホームページで「NHKBSとBSプレミアム4Kで放送中の連続テレビ小説アンコール『チョッちゃん』は、7月1日に放送を予定していた第86回から、しばらく放送を休止します」と発表。「7月20日投開票予定の参議院選挙をめぐる状況などをふまえて総合的に判断したものです」と理由を記していた。このため「チョッちゃん」出演者の誰かが参院選に立候補するのだろうという推測が流れていた。黒柳徹子の母親・朝さんの半生を描いたドラマで、世良が演じたのは夫となるミュージシャン役。バイオリニストでNHK交響楽団のコンサートマスターを務め、音楽に関しては厳しい人物を世良は好演していた。
そんな世良の突然の出馬。ただ、近年、政治への問題意識の高さをのぞかせていた。コロナ禍では、自民党音楽文化振興議員懇談会に出席し、エンタテインメント業界の窮状や要望を伝え、最近でも自身のX(旧ツイッター)で、江藤拓前農相が「米を買ったことがない」「売るほどある」などと発言した際に、「不謹慎な発言 呆れる」と「呆れる」と批判を投稿するなどしていた。
「世良公則&ツイスト」として、1977年11月25日にシングル「あんたのバラード」でデビュー。「銃爪」「燃えろいい女」など、ヒットを連発した。また、「太陽にほえろ!」、NHK連続テレビ小説「チョッちゃん」、「マルモのおきて」などの人気ドラマ、「Wの悲劇」「極道の妻たち」シリーズ、「カンゾー先生」などの映画にも出演し、俳優業でも活躍していた。