イランのアラグチ外相は2日、EU=ヨーロッパ連合が求めた核開発計画を中止すべきとの呼びかけを拒否し、EUなどとの交渉は意味がないとの声明を出しました。
EUの外相にあたるカラス外務安全保障政策上級代表は1日、イランに対し「核開発計画を中止するための交渉はできるだけ早く行い、IAEA=国際原子力機関との協力も再開すべき」との声明を出しましたが、イランのアラグチ外相は2日、こうした要求を拒否する考えを示しました。
またアラグチ氏は核開発は平和目的だとする従来の主張を繰り返したうえでEUやイギリスが核開発をめぐる交渉に参加することは、交渉相手として意味がないと強調しています。
一方、アメリカとイランによる核開発計画を巡る2国間の間接交渉をめぐってはトランプ大統領が今週、行われるとの見通しを示していましたが、双方の思惑が一致しておらず再開の目処は立っていません。
フジテレビ,国際取材部