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イギリスで優れたミステリー小説に贈られる「ダガー賞」の翻訳部門に日本の作家王谷晶さんの作品「ババヤガの夜」が選ばれました。「ダガー賞」を日本の作品が受賞するのは初めてです。
記者「イギリスの推理作家協会が優れたミステリー小説に贈る『ダガー賞』、翻訳部門に選ばれたのは『ババヤガの夜』です」
著者の王谷晶さんは受賞の瞬間について次のように語りました。
王谷晶さん「正直言うと、何でっていう気持ち。ただビックリし続けているというか」
審査委員長マキシム・ジャクボウスキさん「マンガと北野武の映画を融合させたような作品で、LGBTQの要素もあって、非常に独創的だと感じました」
受賞した「ババヤガの夜」は鮮やかなバイオレンスアクションの描写とともに、女性同士の“名前をつけられない”親密な関係を描いています。
王谷晶さん「みんなそんなに自分の人間関係に、『あなたと私は友達ね』『同僚ね』とか一個一個付箋を貼って生きているのかなっていう疑問もあって」
このほか、最終候補作には柚木麻子さんの「BUTTER」もノミネートされました。「ダガー賞」はアメリカのエドガー賞と並んで世界的に権威のある賞で、日本作品の受賞は初めてです。