安達祐実、「再ブレイク」の陰で母・有里さんの意外な「現在地」

女優・安達祐実さん(43)の快進撃が止まらない。「同情するならカネをくれ」の決めぜりふで一世を風靡してから約30年を経て、再び脚光を浴びています。その一方で、何かと世間を騒がせてきた実母・安達有里さん(67)の現在の姿が、意外な場所で確認されました。娘の華やかな活躍とは対照的な母の近況に注目が集まっています。

安達祐実、女優としての「再ブレイク」

安達祐実さんの近年の活躍ぶりは目覚ましいものがあります。芸能デスクによると、2024年に入ってからのオファーが特に増えているといいます。

現在放送中のNHK大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』では、物語の重要な舞台となる吉原の女郎屋の女将を演じ、存在感を示しています。また、放送前からその過激なタイトルで話題を呼んだテレビ東京系のドラマ『夫よ、死んでくれないか』では、夫に絶望するキャリアウーマンという難しい役どころを好演し、演技力の幅を見せつけました。

さらに、2024年7月スタートのテレビ朝日系ドラマ『誘拐の日』では、主演の妻役での出演が決定しています。安達さんはこれまでもコンスタントに女優活動を続けてきましたが、特に2023年放送のNHKドラマ『3000万』あたりから、その確かな演技力で視聴者を唸らせています。「家なき子」で国民的女優となって以来の、本格的な「再ブレイク」を迎えていると言えるでしょう。

安達祐実、女優として再ブレイク中の姿安達祐実、女優として再ブレイク中の姿

著名なステージママ、安達有里の過去と確執

そんな安達祐実さんには、その存在が広く知られている“ステージママ”、安達有里さんがいます。娘の知名度に乗じる形で「タレント」活動を開始した有里さんは、2006年に突然写真集を出版して世間を驚かせました。2年後には全身美容整形を公表した上で2冊目の写真集をリリース。さらにその翌年には、成人向けの動画作品に出演し、関係者の度肝を抜きました。

強烈な個性を持つ母娘だけに、過去にはたびたび確執も報じられています。成人向け動画出演後は一時的に疎遠になっていた時期もありましたが、近年は有里さんが祐実さんの子どもの面倒を見るなど、関係が良好になった時期もありました。しかし、2023年1月には週刊誌によって祐実さんが有里さんとの「絶縁」を決意したと報じられています。嘘をついて金を無心したり、母娘しか知り得ないプライベートな情報がメディアに漏れたりしたことが、母への不信感につながったとされています。

意外な場所で発見された現在の姿

かくも波乱万丈な母、有里さんの現在の様子について、ある芸能関係者が証言しています。「東京・神田の昭和歌謡バーで働いているんですよ」。

週末ともなればサラリーマンなどで賑わう神田駅前の飲み屋街。その一角にあるガード下の飲食店の中に、目的のバーはありました。店内にはキャンディーズやチェッカーズといった往年のアイドルのシングル盤が飾られ、昭和レトロな雰囲気が漂います。

店は8人も入れば満席になるほどの小規模な空間です。有里さんはカウンターの中で、忙しく客の酒を作ったり、話し相手になったりしています。客から娘である祐実さんの話に及べば、気さくに応じているようです。

店に立つようになったきっかけは、古くからの知人であるオーナーに声をかけられたことだと言います。有里さん自身はほとんどお酒を飲まず、カラオケも客に誘われたら付き合い程度にマイクを握るそうですが、主に常連客の熱唱に拍手を送って盛り上げています。

現在の勤務は基本的に週2回とのこと。地方のラジオ番組に出演するなど、「芸能活動」が入ると店を休むこともあるといいます。また、フラワーアレンジメントの仕事も続けており、最近では安倍昭恵さんが登場するイベント会場の舞台花や演台の花を手がけるなど、多方面で活動しています。

カウンターで働く有里さんご本人は、取材に対して「自分のことを広く知ってもらいたいという思いはありませんから」と丁寧に断ったとのこと。しかし、娘が出演する『べらぼう』や『夫よ、死んでくれないか』については、「用事があれば録画してでも見るほど大好きだそうです」と、娘の活躍を陰ながら応援している様子がうかがえます。

一方は大河ドラマに出演する人気女優として再ブレイク、もう一方は神田のバーで働きながらも自身の活動も続ける母。まさにフィクションでは描けない、現実の「家族ドラマ」がここにはあります。

週刊新潮 2025年7月3日号掲載