東京都の小池百合子知事は4日の定例会見で、今年が太陽の周期活動で「極大期」といわれるピークを迎える時期に当たるとして、「太陽フレア」への注意を呼び掛けた。
【写真】太陽フレアの影響か?海の上空に現れたオーロラを観察する人々
太陽フレアの規模に応じて、国の「情報通信研究機構」が注意報や警報を配信することになっていることにも触れ、警報が発令された場合、都として速やかに情報を発信する構えを示した。
小池氏は「太陽の活動は大体、11年周期で、今年はそのピークと予想されている」と指摘。「極大期には規模の大きな太陽フレアが発生しやすく、通信障害やGPSの精度が低下したり、過去に外国では大規模な停電が発生したという事例もある」と、その影響に触れた上で「国の情報通信研究機構においては、太陽フレアの規模に応じて注意報、または警報を配信をするというシステムを開発し、先月の19日に運用が開始された。警報が発令された場合、都はただちに情報連絡の態勢を構築し、都民のみなさんや事業者のみなさんが必要な備えができるよう、速やかに情報を発信をしていく」と、述べた。
「停電からGPSが狂うことで、さまざまな分野での影響、想定もされます。去年も少しその傾向がありましたが、今年がむしろそのピークだということでございます」とも述べ、あらためて注意を呼び掛けた。