BTS、兵役完了で活動再開へ 2026年春に完全体復活か

2022年6月にグループ活動を一時休止していた世界的ボーイズグループ、BTSが、兵役義務を終え、活動再開の準備を進めていることが明らかになった。7月1日、BTSは公式ファンコミュニティ「Weverse」を通じてライブ放送を実施し、2026年春に新アルバムのリリースとワールドツアーの開催を計画していることを発表した。これは、メンバー全員が韓国の兵役を終えたことを受けた動きであり、ファン待望の「完全体」での復帰となる。

BTSのメンバーたち。兵役完了後、2026年の活動再開に向けて準備を進めている様子を象徴する一枚。BTSのメンバーたち。兵役完了後、2026年の活動再開に向けて準備を進めている様子を象徴する一枚。

BTSは、2022年12月に最年長のJINが軍に入隊したのを皮切りに、順次メンバーが兵役に就いた。そして、2025年6月21日にSUGAが最後に除隊したことにより、全員が約1年半から2年弱の兵役期間を終え、再びグループとしての活動が可能となった。

2022年の一時活動休止発表とその背景

2013年のデビュー以来、休むことなく精力的に活動を続けてきたBTSは、世界的な成功を収める一方で、メンバーの兵役という大きな課題に直面していた。2022年6月14日、「真の防弾会食」と題したYouTubeコンテンツの中で、メンバーはグループ活動の一時休止を発表。当時の彼らは、これまでの道のりを振り返りながら、「私たちのページの1枚目を仕上げてみよう」「一段階成長して皆さんのもとに戻ってくる」と語り、個々の成長と将来的な再結集を示唆していた。

この発表はK-POP業界に大きな影響を与え、「グループ活動中断」として受け止められた。その後、メンバーはソロ活動に注力し、それぞれの音楽性や個性を追求する期間に入った。この活動休止の主な要因は、韓国の成人男性に課せられる兵役義務であった。

韓国の兵役義務と特例法の議論

韓国では、北朝鮮との軍事的な対峙状況が続いているため、すべての健康な成人男性に1年6カ月〜1年9カ月間の軍務が義務付けられている。これは、世界的に有名な韓流スターやK-POPアイドルであっても例外ではない厳しい現実である。

ただし、国家の威信を高めることに著しく貢献した人物に対しては、兵役が免除または代替服務となる「兵役特例法」が存在する。過去には、オリンピックやワールドカップでメダルを獲得したスポーツ選手、国際的なクラシック音楽コンクールで入賞した音楽家などがこの特例の対象となってきた。

BTSは、アメリカのビルボードチャートで1位を獲得するなど、グローバルなエンターテインメント界で前例のない成功を収め、「文化強国としての韓国」の地位向上に大きく貢献したと広く認識されている。そのため、彼らにも兵役特例法を適用すべきではないかという議論が韓国社会で巻き起こった。しかし、最終的にこの兵役特例法はBTSには適用されず、メンバーは順次、兵役の義務を果たすこととなった。

完全体での活動再開に向けた期待

メンバー全員が兵役を終えた今、BTSは再びグループとして活動するための準備を進めている。2026年春に予定されている新アルバムのリリースとワールドツアーは、世界中のファンが待ち望んでいた瞬間となるだろう。兵役期間を経て、メンバー個々がどのように成長し、それがグループの音楽やパフォーマンスにどのような影響を与えるのか、大きな注目が集まっている。完全体での復活は、BTSの新たな章の始まりとなる。

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