浜松ガールズバー殺害事件:知人語る山下容疑者の素顔と“見栄”

浜松市中央区のガールズバーで発生した凄惨な事件の詳細をお伝えします。7月6日未明、同店の店長と従業員が刃物で殺害され、山下市郎容疑者(41)が現行犯逮捕されました。この悲劇は、容疑者の女性従業員への一方的な好意が背景にあると見られています。

浜松ガールズバー殺害事件の山下市郎容疑者(左)と犠牲者の一人、竹内朋香さん(右)。浜松ガールズバー殺害事件の山下市郎容疑者(左)と犠牲者の一人、竹内朋香さん(右)。

知人が語る山下容疑者の人物像

静岡県浜松市で発生したガールズバーでの殺害事件で逮捕された山下市郎容疑者は、地元の飲み屋街では「山ちゃん」と呼ばれ、知られた存在でした。飲食店を経営する男性によると、彼の印象的な特徴は全身の刺青と、ナイキなどのブランドスニーカーやストリート系の服を着こなすおしゃれな外見でした。常にキャップをかぶり、夜でも度の入ったサングラスをかけていたといいます。一方で、アクセサリーはクロムハーツの模造品を身につけるなど、お金がない中での「見栄っ張り」な一面も覗かせていました。自分を強く見せたいというプライドが高く、タバコも一晩で一箱消費するほどのヘビースモーカーでした。

性格は社交的で、一匹狼的な行動を好みました。集団ではなく一人で居酒屋に行き、たまたま居合わせた客と飲むタイプでした。好んで飲んでいたのはジャックダニエルのハイボールで、お酒には強く、酔うと周りの客に腕相撲を仕掛けるのが常でした。腕相撲も比較的強かったと語られています。

家賃2.6万円アパート暮らしと浪費

山下容疑者は、浜松市の隣接市にある家賃2万6000円の単身者向けアパートに4年以上住んでいました。収入の大部分は、週に1〜2回浜松や掛川の繁華街での飲み代と洋服代に消えていたといいます。

過去の飲酒運転事故と「大打撃」

数年前から山下容疑者を知る女性によると、彼は2年前に飲酒運転でタクシーに衝突する交通事故を起こし、逮捕されています。起訴後に罰金80万円を支払い、「財布に大打撃だよ」と笑いながら周囲に話していたそうです。この事故以降、以前のように車で浜松に来て朝まで飲んで車中泊するスタイルから、自転車や電車を利用するようになったと語られています。

この事件は、浜松の繁華街で知られた人物による犯行であり、その素顔と行動パターンが明らかになりつつあります。逮捕された山下容疑者の内面に何があったのか、捜査の進展が待たれます。犠牲となられた竹内朋香さん、伊藤凜さんのご冥福をお祈り申し上げます。

出典:Yahoo!ニュース