7日放送の日本テレビ系「月曜から夜ふかし」にタレントのマツコ・デラックス氏(52)が出演。番組内の企画で、若者たちが七夕の短冊に書いた「税金」に関する願いに、マツコ氏は強い憂いを表明しました。これは、日本の若年層が現実的な経済・社会問題に高い関心を寄せている現状を浮き彫りにする出来事として注目されます。
若者の税金への願いについて語るマツコ・デラックス氏
七夕の願い、若者の本音は「税金」
番組は「七夕なので短冊に願い事を書いてもらった件」と題し、街頭インタビューを実施しました。様々な願い事が集まる中、経済や税金に関する若い世代の現実的な声が聞かれました。
ある18歳の女性は「税金が下がりますように」と書き、「お金ないもん」と理由を説明。同席していた友人も「とりあえず、意味ないお金払いたくなくない?」と語り、それに強く賛同する様子が見られました。これは、若い世代が負担感を日常的に感じている一端を示しています。
15歳のギャルも直面する「103万円の壁」
さらに具体的に、15歳の女性(いわゆるギャル)は「百三万のかべなくそ」と記述しました。彼女は「お金がなくてバイトしてるのに、(年間)103万円を超えると(所得税が)取られるんだと思って…ダルいなって」と語り、税制上の所得制限である「103万円の壁」を既に意識している現状が浮き彫りになりました。これは、社会の仕組みがごく若い世代にも影響を及ぼし、その不満が具体的な形で現れていることを示唆しています。
マツコ氏の強い危機感「ギャルにあんなこと書かせたら日本は終わり」
これらの若者たちの願いを聞いたマツコ氏は、強い口調で反応しました。「ギャルが…これはもう悪い!政治が」と叫び、「ギャルにあんなことを書かせるようになったら、日本は終わりですよ。本当に。ギャルが日本を憂いてますよ」と、現状への強い危機感を語りました。特に「103万円の壁って言葉が、あんなギャル…15歳の子よ!そんな国になっちゃったの?日本は」と、若い世代が社会制度の具体的な問題点を知り、不満を抱いていることに衝撃を受けている様子でした。これは、一般的に政治や社会問題に関心が薄いと見られがちな若い世代の本音に触れたことによる、マツコ氏なりの社会への警鐘と言えます。
共演者も驚き「憂いの方が大きくなった」
共演のSUPER EIGHT村上信五氏も、若い世代の願いに驚きを示しました。「税金下がりますように、なんて見たくない」とし、「ギャルはもっとキャッキャ、キャッキャやっているもんやと思っていたけど…。憂いの方が大きくなってしもうたわ」と語り、若い世代の意識の変化に驚きを示しました。これは、多くの大人が抱いている「今の若い世代」というイメージとの乖離を露呈するコメントと言えます。
結論
人気タレントであるマツコ氏が、テレビ番組の企画を通じて、若者たちの税金や社会制度への具体的な不満に危機感を表明した今回の放送は、日本の政治・社会が若い世代にどのように影響を与えているかを改めて浮き彫りにしました。若い世代が漠然とした不安だけでなく、税金や所得制限といった具体的な問題に直面し、それを不満として表明している現状は、今後の社会のあり方を考える上で重要な視点を提供するものです。
[出典] Yahoo!ニュース (元記事: スポニチアネックス)