開幕から3カ月弱で来場者数1000万人を突破した「大阪・関西万博」で、問題となっているのが「午前中に起きる東ゲートへの来場者集中」。地下鉄・中央線側の東ゲートだけが極端に混み合っており、予約の集中で「午前中の万博入場予約が取れない!」「東ゲートの入場待ちも長い!」といった事態が発生している。
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この混雑を分散させるべく、比較的空いている西ゲートへの誘導策が、次々と取られている。開始されたばかりの「東→西ゲート間バス」「徒歩ルート開設」「船の大幅値下げ・入場優遇」「新ルート・シャトルバス」。どこまで役に立つのか、実際に移動して検証、留意すべき点も検証してみた。
■東→西ゲートへバスor徒歩 メリットは「別の意味で景色が楽しい!」
①西ゲート行きバス(午前中のみ運行・料金400円〜)
まず最初に、西ゲート行きのバスについて紹介しよう。7月1日から、東ゲートから西ゲートに移動できるバスが運行を開始したのだ。
といっても、車両は既存の外周バス「e Mover」と共通で、8時30分〜11時30分の間だけ「e Mover」一部区間を運休、西ゲート行き一方通行のシャトルバスに振り向けるというものだ。
夢洲駅を出ると、地上出口の裏手に分岐点があり、バス乗車・徒歩の場合は左側に進む。前日までフェンスで仕切られていた場所に仮ターミナルが設置され、ここから状況に応じて数分間隔でバスが運行されているようだ。
支払いは現金不可、料金はゲート間利用だけが400円、外周バス「e Mover」1日券とのセットが1000円(従来と同じ価格)。直径約675メートル、一周約2キロの万博会場内の移動を考えて、セット券を購入した方が良さそうだ。
所要時間は3分40秒程度(実際に計測)、会場内・フェンス脇の道路を渋滞もなく走行する。終点から西ゲートまでは、300mほどだ。
東ゲートから西ゲートへの分散のために急遽開設されたシャトルバスということもあってか、全体的にかなり急なつくりで、誘導は人海戦術で何とかしているのが印象的だった。
■暑いけど…徒歩での移動も可能
②西ゲートへ徒歩(午前中のみ・無料)
東ゲートから西ゲートに向かう徒歩ルートは、会場北側の外周道路わきに設定されている。経路はゲート間移動のバスとほぼ同様で、バスはフェンス内側の敷地内、徒歩はフェンス外側の敷地外を移動する。