アルピニストの野口健さんが13日、自身のX(旧ツイッター)を更新。トランプ米大統領が、欧州連合(EU)とメキシコからの輸入品に8月1日以降、30%の関税をかけると発表したことについて、「この状況を最も喜んでいるのは中国ではないか」と私見をつづった。
トランプ大統領は12日に自身のSNSで新たな関税率を通知するEUのフォンデアライエン委員長宛ての書簡を公表した。EUに対しては20%の相互関税を4月に発表していたが、貿易赤字の是正のためとしてそれを引き上げた。またメキシコについても合成麻薬対策が不十分として30%の関税を課すとした。自動車や鉄鋼・アルミニウムなど分野別関税以外の輸入品を対象としている。
野口さんは「EU等に30%…ここまでくるともはや25%の関税を突きつけられた日本の経済よりもアメリカ国内の経済の方が心配になってくる」と米国内への悪影響を指摘。さらに「この状況を最も喜んでいるのは中国ではないか」と中国の存在を挙げ、「アメリカが信頼を失い経済的にも弱体化すれば中国が世界経済の中心的役割を狙ってくるのではないかと」と分析した。
中日スポーツ