王毅氏、トランプ政権を牽制 韓国に連携呼び掛け 中韓外相会談

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記者の取材に応じる中国の王毅国務委員兼外相=11月25日午前、首相官邸

記者の取材に応じる中国の王毅国務委員兼外相=11月25日午前、首相官邸

 【ソウル=桜井紀雄、北京=三塚聖平】中国の王毅国務委員兼外相が4日、韓国を訪れ、ソウルで韓国の康京和(カン・ギョンファ)外相と会談した。康氏が朝鮮半島の非核化や平和定着で中国の協力を求めたのに対し、王氏は、トランプ米政権を念頭に「国際秩序を破壊する一国主義」を批判。韓国などと世界貿易機関(WTO)に基づいた「多国間貿易体制を守る」と強調し、韓国側に共同歩調を呼び掛けた。

 王氏の訪韓は2015年以来で、文在寅(ムン・ジェイン)政権に入って初めて。5日には文大統領と会談する。北朝鮮問題で中国の協力を取り付けるのが文氏の最大の目的の一つだが、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が交渉期限を年末とする中でも膠着したままの米朝協議が中国の助力の限界を如実に示している。

 韓国は中国に習近平国家主席の訪韓を働きかけてきたが、実現していない。習氏は6月に訪朝し、北朝鮮を優先する姿勢を示した。外相会談では、今月下旬に中国で開く日中韓首脳会談についても協議した。

 米軍の「高高度防衛ミサイル(THAAD)」の韓国配備に中国が反発し、停滞した関係は改善基調にあるものの、韓国芸能人の中国進出や中国人の韓国への団体旅行の事実上の制限はいまだ続いている。中国側は、習氏の訪韓とTHAAD問題に絡む制限緩和をカードに、文政権が米国の対中牽制戦略にこれ以上取り込まれないようクギを刺す思惑もあるとみられる。

 康氏が会談で「両国間の多少不十分な部分について改善・発展させる方策を深く論議できることはうれしい」と述べたのに対し、王氏は「中韓は隣人で友人かつパートナーだ」と強調。「交流や協力、相互理解を深め、われわれの正当な権利と利益を守り、地域の平和安定において建設的な役割をともに果たすべきだ」との考えを示した。

 「世界の平和と安定が直面する最大の脅威は、一国主義が現在の国際秩序を破壊し、覇権的な動きが国際関係の規範に挑んでいることだ」として暗に米国を批判。香港問題などでの米国の圧力を念頭に「内政干渉に反対する」とも述べた。

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