遠野なぎこさん急逝、享年45歳:死因は事故、生前の醜形恐怖症告白も

女優の遠野なぎこさん(本名:青木秋美)が45歳で急逝したことが17日、自身の公式ブログを通じて発表されました。突然の訃報は多くの関係者やファンに衝撃を与えています。

突然の訃報と公式発表の詳細

遠野なぎこさんの訃報は、17日に更新された公式ブログにて「このたび、遠野なぎこ(享年45歳)が永眠いたしましたことをご報告申し上げます」と伝えられました。同時に、故人の名誉とファンの皆様への配慮から、死因についても詳細が明らかにされました。ブログによると、「現在、警察の見解によりますと、事故によるものであり、自死ではございません」とのことです。

また、生前遠野さんが大切にしていた愛猫の安否についても触れられており、「ご心配の声を頂戴しておりますが、故人が生前大切にしておりました愛猫は無事に保護され、現在は安心できる環境で元気に過ごしております。どうぞご安心ください」と、ファンへの温かいメッセージが添えられています。

女優遠野なぎこさんの写真。45歳で急逝した彼女を偲ぶ報道記事より。女優遠野なぎこさんの写真。45歳で急逝した彼女を偲ぶ報道記事より。

生前の精神疾患との闘い:醜形恐怖症の告白

遠野なぎこさんは、2023年10月20日に公開された人気YouTubeチャンネル「街録ch~あなたの人生、教えて下さい~」で、自身の精神疾患について赤裸々に語っていました。彼女は摂食障害、強迫性障害、パニック発作などと共に、「醜形恐怖症」を抱えていることを告白。

「醜形恐怖症というのは…私、ちっちゃな鏡しか見られないんですけど、メークする時とかも。自分がやっぱり子供の頃から、母に『醜い』『醜い』って言われて育ってるので。自分の顔とか外見が気持ち悪いとしか思えないんですよね。すごいバケモノみたいに見えるっていう恐怖症があって。醜形恐怖障害とも言うのかな」と、その苦しみを具体的に説明しました。さらに、「だからキレイになりたいからメークするんじゃなくて、『どうか汚く見えませんように』『醜く見えませんように』と思ってメークをする」という、切実な思いを語っていました。

醜形恐怖症とは、自分の外見、特に顔や体の特定の部位が醜い、あるいは欠陥があると思い込んでしまい、それが原因で強い苦痛を感じる精神疾患です。

このインタビューが公開された「街録ch~あなたの人生、教えて下さい~」は、フリーランスのディレクター三谷三四郎氏が様々な分野の人物に街頭インタビューを行う形式で、著名人から一般の体験者までが登場。登録者数172万人を超える人気コンテンツとして知られています。

遠野なぎこさんのご逝去に寄せて

女優として活躍された遠野なぎこさんの突然の訃報は、多くの人々に悲しみをもたらしました。生前の彼女が抱えていた苦悩や、それと向き合いながら活動を続けていた姿は、私たちに多くのことを教えてくれました。

警察の見解により事故死であることが確認されたとはいえ、45歳という若さでの旅立ちはあまりにも早すぎます。謹んで遠野なぎこさんのご冥福をお祈り申し上げます。


参考文献: