千原せいじ、YouTubeでの「いじめられっ子」発言が大炎上 – 僧侶としての資質も問われる事態に

お笑い芸人であり僧侶の千原せいじ氏(55)が、自身のYouTubeチャンネルでの発言を巡り現在「大炎上」の渦中にある。この問題は、彼が埼玉県戸田市議会議員の河合悠祐氏との対談中に発した一言が引き金となり、SNS上での批判が殺到している。特に、かつて自らがいじめ問題を強く非難していた過去があるため、今回の発言は大きな波紋を呼んでいる。

河合悠祐氏との対談で何が起こったのか

発端は7月18日に千原氏のYouTubeチャンネルで公開された、河合悠祐氏との対談動画だ。河合氏は「ジョーカー議員」として知られ、過去にも物議を醸してきた人物で、今回の生配信には素顔で登場した。対談のテーマは川口市のクルド人問題であったが、議論は次第に白熱し、両者の話が噛み合わないまま口論へと発展。互いに「おまえ」と呼び合うなど、不穏な空気が漂った。

河合氏の矢継ぎ早なトークに苛立ちを募らせた千原氏は、クルド人問題を「興味ない」と切り捨て、さらに河合氏を選出した戸田市民を「ヤバイ」と形容する場面もあった。そして、極め付きは河合氏に対し、薄ら笑いを浮かべながら浴びせた「おまえ、いじめられっ子やったやろ?」「おまえ、いじめられっ子のオーラいかついぞ。なぁ?おまえいじめられっ子出身やな!アハハハハ!」という発言だった。この瞬間、議論はクルド人問題から完全に逸脱し、河合氏は「この男はいじめられっ子をバカにしてます!こういう人間を私は糾弾していきたいと思っています!」と語気を強めた。

批判殺到、炎上拡大の背景

この動画は公開後急速に拡散され、20日時点で70万回再生を突破。コメント欄は「見損なった」「失礼すぎる」「謝るべき」といった千原氏に対する批判で埋め尽くされている。炎上が拡大した背景には、動画の後半を有料プランに設定している点も挙げられるが、最も批判を集めているのは、千原氏が昨年9月の動画で「いじめられる側に原因はない」「排除すべきはいじめてるヤツ」「いじめは犯罪。絶対悪やから」と語っていたこととの矛盾である。自身の過去の発言と今回の振る舞いの間に大きな隔たりがあることが、〝火に油を注ぐ〟事態となっている。

炎上中の千原せいじ氏の姿炎上中の千原せいじ氏の姿

千原氏は昨年5月から「千原靖賢(ちはら せいけん)」の名で天台宗の僧侶としても活動し、日本仏教協会顧問も務めている。しかし、今回の「いじめられっ子発言」により、その僧侶としての資質を問う声も多数上がっており、単なるエンターテインメントの枠を超えた問題として認識され始めている。

業界関係者の見方と今後の影響

テレビ業界関係者によると、「テレビもユーチューブも人権を損なうような表現には厳しい。所属先の吉本興業もコンプライアンス遵守を徹底している」という。千原氏が動画内で「アハハハ!」と嘲笑していたことに対し、関係者は「自身が笑えないことになるかもしれない」と指摘。議論のテーマから大きく外れた個人的な攻撃、特に「いじめられっ子」というセンシティブな発言は、テレビやYouTubeといったプラットフォームが求める倫理規範から逸脱していると見なされている。

対談後も千原氏のチャンネルでは新たな動画が公開されているが、コメント欄は依然として大荒れの状態が続いている。千原氏のこれまでのキャラクターから鑑みて、彼が公に謝罪するかどうかは不透明だが、何らかの対応を取らなければ、今後の仕事に深刻な影響が出ることは避けられないと見られている。

東スポWEB