【ソウル聯合ニュース】韓国・ソウルの日本大使館前に設置されている旧日本軍の慰安婦を象徴する「平和の少女像」周辺で23日、慰安婦被害者を支援する市民団体「日本軍性奴隷制問題解決のための正義記憶連帯(正義連)」による定例の「水曜集会」と、これに反対する集会が同時に開かれた。
水曜集会に反対する保守系市民団体は「慰安婦被害者は1人もいない」「慰安婦詐欺をやめろ」などと書かれた横断幕を掲げた。
これに対し、正義連の李娜栄(イ・ナヨン)理事長は「2019年から水曜集会を妨害し、被害の事実を否定して被害者たちを侮辱し、攻撃してきた者の妄動はとどまるところを知らない」と糾弾した。
警察は両者の間にバリケードを設置し、物理的な衝突はなかった。
日本大使館前の少女像をめぐっては、韓国と日本政府が慰安婦問題の「最終的かつ不可逆的な解決」で合意した15年12月から座り込みを続けてきた市民団体「反日行動」が警察による国家保安法違反容疑で捜査を受けたことに抗議して同像から撤収。これにより空いた場所を保守系市民団体が占めた。
国家人権委員会は4月、警察に対し水曜集会が反対集会による妨害を受けないよう積極的に介入することを勧告した。
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