大森南朋、嵐の相葉雅紀、松下奈緒がトリプル主演を務めるテレビ朝日系ドラマ「大追跡〜警視庁SSBC強行犯係〜」が9日に好発進を切りました。警視庁「捜査支援分析センター(SSBC)」を初めて舞台とする斬新な設定と、豪華キャスト陣に注目が集まっています。テレビ朝日の刑事ドラマ枠で10年ぶりの新作であり、初回視聴率も高水準を記録しました。
警視庁SSBCを舞台にした新機軸の刑事ドラマ
本作は、防犯カメラによる犯人追跡を主任務とする警視庁「捜査支援分析センター(SSBC)」を初めて描いた意欲作です。大ヒットシリーズ「HERO」で知られる福田靖氏が脚本を手掛け、SSBC内の新設部署「SSBC強行犯係」の活躍を描きます。
大森南朋演じる機動分析担当・伊垣修二は問題を起こし捜査一課からSSBCへ異動。相葉雅紀演じるキャリア組の名波凛太郎は警察庁からSSBCへ出向し、伊垣は彼の教育係も務めます。松下奈緒演じる捜査一課主任・青柳遥は伊垣の元妻であり、捜査に深く関わる一方で伊垣に厳しく接します。この主要3名を中心に、伊藤淳史、お笑いタレントの丸山礼、高木雄也、光石研、遠藤憲一、佐藤浩市ら豪華俳優陣が脇を固め、ドラマに深みを与えています。
テレビ朝日新水9ドラマ「大追跡〜警視庁SSBC強行犯係〜」の豪華キャスト陣。主演の相葉雅紀、大森南朋、松下奈緒に加え、伊藤淳史、高木雄也、佐藤浩市らが脇を固める。
トリプル主演とテレ朝の戦略、主題歌の魅力
刑事ドラマとしては異例のトリプル主演という体制は、人気・知名度のある相葉雅紀を単独主演とせず、大森南朋、松下奈緒との間でセリフや出演シーンのバランスを絶妙に保つことで、新たな刑事ドラマの形を模索するテレビ朝日側の戦略と見られています。
テレビ朝日の水曜9時刑事ドラマ枠において、本作は相葉の事務所の先輩である東山紀之主演の「刑事7人」以来、10年ぶりとなる新作であり、大きな期待が寄せられています。相葉の先輩である井ノ原快彦主演の「特捜9」がこの3月に終了したこと、さらに東山紀之がSMILE-UP.の社長業務に専念しておりタレント復帰のメドが立たない現状も相まって、テレ朝は「大追跡」を新たな看板刑事ドラマシリーズに育てたい意向です。この期待の表れとして、DREAMS COME TRUEが5年ぶりに地上波ドラマ主題歌を書き下ろした「BEACON」が起用されています。
警視庁捜査支援分析センター(SSBC)を舞台とした刑事ドラマ「大追跡」に登場する「警視庁刑事部捜査第1課長」の役柄。従来の刑事ドラマとは一線を画す新機軸の作品として注目される。
注目集まる他局ドラマとの視聴率対決と今後の展望
今期は相葉雅紀の「大追跡」に加え、嵐のメンバーである松本潤主演のTBS日曜劇場「19番目のカルテ」や、櫻井翔主演の日本テレビ系「占拠シリーズ」の第3弾「放送局占拠」が同クールで放送されており、嵐メンバー間でのドラマ対決が注目を集めました。
初回放送を終え、「大追跡」は平均世帯視聴率9.7%を記録。松本潤の「19番目のカルテ」は11.4%、櫻井翔の「放送局占拠」は6.5%という結果でした(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。16日に放送された「大追跡」第2話は8.6%と初回から1.1ポイントダウンしたものの、同時間帯放送の民放キー局の番組では、嵐・二宮和也の冠バラエティー「ニノなのに」の8.2%を上回り、トップの視聴率を確保しています。
「大追跡〜警視庁SSBC強行犯係〜」は、斬新なSSBC設定とトリプル主演という新機軸で、テレビ朝日の水曜9時枠の新たな顔として期待が寄せられます。初回から安定した視聴率を維持し、競合ドラマの中で確かな存在感を示しました。今後、SSBCの活動と豪華キャスト陣が織りなす人間ドラマが、いかに視聴者を魅了し、新たな刑事ドラマの歴史を築くのか、その動向に注目が集まります。
出典:Yahoo!ニュース、ビデオリサーチ