【ニューヨーク=金子靖志】訪米中の東京都の小池百合子知事は24日、ニューヨークの国連本部を訪れ、アントニオ・グテレス事務総長と会談した。小池氏は会談後、国連の一部機能の都内への誘致を提案したことを記者団に明らかにした。グテレス氏からは具体的な回答はなかった模様だ。
会談は約15分間にわたって行われた。小池氏は誘致について「東京でも(国連に)様々なサポートをしたい」と述べたうえで、「安全性、安心性、それから今、円安もあって生活にもプラス面がある」などと東京の利点を説明した。これに対し、グテレス氏は「各国、各地から協力の申し出がある」と述べ、具体的な言及は避けたという。
国連では現在、職員の人員削減や組織再編が検討されており、拠点の一部をケニアの首都ナイロビに移す案も浮上している。