イラン、IAEA査察の一部停止を警告 支援引き出し狙う

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6日、イラン核合意の履行状況などを協議する合同委員会の次官級協議=ウィーン(共同)

6日、イラン核合意の履行状況などを協議する合同委員会の次官級協議=ウィーン(共同)

 イラン核合意の当事国が6日、ウィーンで協議を行い、イランは段階的な逸脱の第5弾として、国際原子力機関(IAEA)による査察受け入れを一部停止すると警告した。外交筋が明らかにした。欧州の経済支援を引き出すための脅しとみられ、来年1月上旬までに欧州側が対応できない場合、実施に踏み切る恐れがある。核合意は崩壊寸前に追い込まれており厳しい局面を迎えた。

 外交筋によると、英仏独は協議で、国連の対イラン制裁復活につながる「紛争解決手続き」開始の可能性に言及した。核合意の全面履行を求める英仏独と、米国の制裁の影響を緩和する支援の具体化を求めるイランが激しい応酬を繰り広げた。

 協議でイランは、核合意で約束されたはずの経済的恩恵が得られていないと英仏独を非難。「我慢は限界に達している」と不満を表明した。(共同)

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