アメリカ・フロリダ州で交通違反の取り締まり中に警察官が男性に暴行を加えたとして、映像がSNS上で拡散され大きな波紋を呼んでいる。
男性側が暴力の証拠として公開した動画に対し、警察は未公開部分があるとしてボディーカメラ映像を公表。対応の正当性について現在調査が進められている。
警察官が窓破壊しドライバーに暴行
アメリカ・フロリダ州で撮影されたのは、交通違反で呼び止められたドライバーの男性と警察官たちの姿だ。
車の外には警察官が立っており、「今すぐ車から降りろ!」と呼びかけていた。次の瞬間、警察官は車の窓ガラスを粉々に破壊した。しかし、男性は無表情でカメラ目線だ。
さらに警察官が男性の顔にいきなり強烈な一撃を放った。
男性が武器を持っていないか確認するためか、「手を見せろ!」と警察官が命令すると、男は「ほら、ここだ」と言いながら手をあげてみせていた。
次に警察官は男性を車から引きずり出し、アッパーカットで攻撃した。そして頭を押さえつけ、男性を拘束したのだった。
逮捕映像が“批判殺到”警察は正当性を主張
これらの映像を男性の弁護士が警察による暴力の証拠だとして公開すると、SNSで非難が殺到した。
しかし、警察側は「動画が一連の事案のすべてを映していない」として、ボディーカメラ映像を公開した。
映像では、「免許証を見せて」と呼びかけられるも、男性が「いやだ」と警察官の呼びかけを拒否し、約3分間にわたって車内に閉じこもる様子が撮影されていた。
そこで警察官の1人が「今から窓を割る」と警告し、もう1人の警察官が「わかった、やれ!」と話すと窓ガラスを破壊した。
そして警察の指示に従わなかったとして、警察官3人がかりで男性を車から引きずり下ろした。
地元警察は「内部調査を始めた」と発表し、捜査の正当性を調べるとしている。
(「イット!」 7月24日放送より)
イット!