【ニューヨーク=上塚真由】米南部フロリダ州ペンサコラの米海軍施設で6日午前7時(日本時間同日午後10時)ごろ、銃撃事件があり、米メディアによると3人が撃たれて死亡、少なくとも8人が負傷した。容疑者はサウジアラビア空軍から派遣され、施設で訓練を行っていた軍少尉で、その場で射殺された。米連邦捜査局(FBI)などはテロの可能性も含めて捜査している。
事件は、海軍の航空基地にある練習棟で発生。容疑者は拳銃を発砲し、駆けつけた治安当局者と銃撃戦となり、射殺された。負傷者のうち2人は治安当局者という。米メディアによると、施設では長年、米国の同盟国からも研修生を受け入れて訓練を実施しており、容疑者は数百人いる外国人訓練生の1人だった。
トランプ米大統領は事件を受けてツイッターに、サウジのサルマン国王から哀悼の意を示す電話があったと明らかにし、国王の言葉として「米国人を愛するサウジ国民の気持ちを代表するものでは決してない」と紹介した。
米軍は施設を一時閉鎖して厳戒態勢を取った。同施設には軍関係者と民間人を合わせ、2万人以上が働いているという。今月4日にはハワイ・オアフ島の真珠湾の米海軍施設でも銃撃事件があり民間人2人が死亡するなど、軍施設での発砲事件が相次いでいる。