野党で「首相になってほしい党首」ランキング発表!政権交代の可能性が浮上か

昨秋の衆院選、6月の都議選に続き、第27回参議院選挙(7月20日投開票)でも自民・公明与党は過半数割れに終わり、与党は3連敗を喫しました。これにより、昨年9月に悲願のトップに就いた石破茂首相(68)に対しては、就任1年足らずで退陣論が噴出。党内ベテラン議員や複数の県連からも退陣を求める声が上がり、「石破おろし」の動きが加速しています。さらに、一部の党重鎮からは「自民党は一度下野すべき」との声も上がり、13年ぶりの政権交代の可能性が現実味を帯びてきました。本記事では、このような緊迫した政治情勢の中、選挙権を持つ全国18歳以上の男女1000人を対象にWEBアンケートツール「Freeasy」で実施した「野党で首相になってほしい党首」に関する調査結果を詳報します。

揺らぐ与党の基盤と高まる政権交代論

自民・公明与党は、直近の国政・地方選挙で相次いで厳しい結果に直面しています。昨年の衆院選、そして6月の都議選での過去最低議席、さらには今回の参議院選挙での過半数割れは、国民の与党に対する不満の表れとも言えるでしょう。

特に、石破茂首相に対しては、投開票日に麻生太郎最高顧問が「続投は許さない」と発言したことが報じられて以来、党内外から退陣要求が止まりません。7月23日には「8月中に退陣する見通し」と報じられましたが、石破首相はこれを全否定。しかし、「石破おろし」の動きは収まる気配がなく、任期を全うすることは極めて難しい状況にあります。

このような状況下で、自民党内では次期首相への動きが進む一方、萩生田光一元政調会長や佐藤勉元国対委員長ら党の重鎮5人が「自民党は一度下野すべき」という認識で一致したと報じられました。これは、現状の打開策として政権交代の可能性をも視野に入れていることを示唆しており、国民の関心も野党の動向に集まっています。

国民が期待する野党の顔ぶれ:トップ3発表!

政治の潮目が変わりつつある中で、国民はどの野党の党首に次期首相としての期待を寄せているのでしょうか。以下に、アンケート結果の上位3名を発表します。

第3位:日本維新の会・吉村洋文代表(50)

弁護士として10年のキャリアを積んだ後、2011年に大阪市議選で当選し政界入りした吉村洋文氏。衆院議員を経て、2015年には大阪市長、2019年からは大阪府知事を務め、昨年12月には日本維新の会の代表に就任しました。首長として大阪・関西万博誘致や大阪都構想の実現に尽力し、その実行力とリーダーシップは高く評価されています。

党代表としては、今回の参院選でもショート動画に出演して社会保険料引き下げを訴えるなど、発信力を活かした活動が注目を集めました。アンケートでは、首長と党代表という二つの経験から、吉村氏の活躍に期待する声が多く寄せられました。

立憲民主党の野田佳彦代表と参政党の神谷宗幣代表が会談する様子立憲民主党の野田佳彦代表と参政党の神谷宗幣代表が会談する様子

支持者の声

  • 「年齢も若く、知事や市町の経験があるのでなってもらいたいです」
  • 「吉村氏の話は信憑性があり、信頼できる。社会保険料を引き下げるという党の政策も通してほしい」
  • 「大阪知事としての行政運営の力があるので、国政もしっかりとした対応が取れるのではないかと思う」
  • 「大阪において徹底した無駄を排除した手法を、政府でも実行してほしい」

第2位:国民民主党・玉木雄一郎代表(56)

東京大学法学部を卒業後、大蔵省(現在の財務省)に入省した経歴を持つ玉木雄一郎氏。2009年の衆院選で地元・香川から出馬し政界入りしました。民主党下野後は、民進党で幹事長代理、希望の党で共同代表を歴任し、2020年12月からは国民民主党の代表を務めています。

数年前からYouTubeチャンネルで政策解説を行うなど、インターネットやSNSを積極的に活用しており、X(旧Twitter)のフォロワー数は野党党首の中でも断トツのトップを誇ります。最近は物価高に対して「国民の手取りを増やす」政策を力強く訴え続け、昨年の衆院選、今回の参院選でも議席を大きく増やすなど党の躍進を牽引。不倫報道というスキャンダルに見舞われたものの、「大事なのは政策実現」という現実路線を徹底的に貫く姿勢が、多くの期待を集めました。

支持者の声

  • 「手取りを増やす政策に賛成」
  • 「この中で一番冷静で行動力もありそうに思えたので。偏った考えも少なそうに見える」
  • 「不倫疑惑をものともせずに復活した強運にかけたい。減税を実行してくれそう」
  • 「現実的な政策提案をしているから」
  • 「経済効果が期待出来る政策がある。手取りを増やす事を実現してくれると思う」

第1位:立憲民主党・野田佳彦代表(68)

千葉県議を経て、1993年の衆院選で日本新党の一員として政界入りした野田佳彦氏。民主党入党後は国対委員長や幹事長代理などの要職を歴任し、2009年に民主党政権が誕生してからは菅直人内閣で財務大臣を務め、2011年8月末には民主党代表選を制し、第95代内閣総理大臣に就任しました。

しかし、民主党が大勝した2009年の衆院選で消費税増税を公約に掲げていなかったにもかかわらず、野田内閣が消費税を推し進めたことで党内不和を招き、結果的に2012年の衆院選で民主党は大敗、野田内閣は総辞職しました。その後、民主党が分裂する中、野田氏は2020年に立憲民主党に合流。昨年8月の代表選を制して以降は党代表として、与党に対し鋭い追及を続けています。中道保守的な政治スタンスで知られ、首相経験があることから、今回のアンケートでは首相候補として最も多くの支持を集めました。

支持者の声

  • 「首相経験があることで対応力が備わっていることと、柔軟な考え方を持ち合わせているように感じられるから」
  • 「消去法で首相経験者だから。民主党政権の時を思い出すと、いまの参政党や国民が政権をとったとしてもグダるだけだと思う」
  • 「立憲民主党の考え方が自分に1番近いから。多様性を認めつつも、今大切に残さなければならない少子化問題、老後の問題、また原発はやらないほうが良いという考えが党首率いる考え方だと思えたから」
  • 「野党第一党としての発言力、前回の政権を担った時の反省点を踏まえた活動に期待できる。良い意味でも悪い意味でも、首相経験があり、難しい局面だが真っ当に取り組むと思う」

結論

与党の連続敗北と石破茂首相への退陣論が渦巻く中、国民の期待は野党のリーダーたちに向けられています。今回のアンケート結果からは、吉村洋文氏の実行力、玉木雄一郎氏の現実的な政策提案、そして野田佳彦氏の豊富な首相経験と安定感が、それぞれ異なる層から高く評価されていることが浮き彫りになりました。果たして、これらの期待を背負い、日本は13年ぶりの政権交代という大きな節目を迎えることになるのでしょうか。今後の政治動向から目が離せません。

Source link: https://news.yahoo.co.jp/articles/dc9011b4531d532eca46cb894783d01248359210