人間関係の悩みは尽きないものです。特に、誰かに仲間外れにされたり、孤立感を感じたりすると、その不安は夜も眠れないほどに募ることもあります。そんな心の重荷を軽くしてくれるのが、33万部突破のベストセラーシリーズ『精神科医Tomyが教える 1秒で幸せを呼び込む言葉』の原点となった『精神科医Tomyが教える 1秒で不安が吹き飛ぶ言葉』(ダイヤモンド社)です。自身の経験からくる説得力のある言葉で、読者の心を解き放ち、明日への活力を与える“言葉の精神安定剤”とも言える本書から、今回は人間関係の心理、特に「仲間外れ」にまつわる真実と、その対処法について精神科医Tomyの洞察をお届けします。
精神科医Tomyの著書『1秒で不安が吹き飛ぶ言葉』表紙イメージ
「仲間外れ」は自分に問題があるとは限らない
誰かに仲間外れにされた時、多くの人はまず「自分に何か問題があったのではないか」と自責の念に駆られがちです。しかし、精神科医Tomyは、そうではない場合が多いと指摘します。むしろ、人を排除する行為の裏には、相手自身の心の弱さや、不安を抱えていることが隠されている可能性があるのです。あなた自身に欠陥があるわけではなく、相手が自分自身の立場を守るために無意識のうちに集団を作り、弱い者を排除しているケースは少なくありません。
群れたがる心理とその背景
常に群れの中にいなければ不安を感じる人や、リーダー的な振る舞いをしたがる人は、自分の価値を他者との比較や評価でしか確認できない傾向にあります。彼らが集団の中で「ボス」として振る舞うのは、実は内心の孤独や劣等感を隠すためであることも少なくありません。心理学的に見ると、人を仲間外れにする行為は、その人の未熟さや自信のなさの表れと捉えることができます。真に自己肯定感が高い人は、他人を排除することで自分の存在を証明する必要がないため、このような行動には出ません。
真に人望がある人の特徴
本当に人望があり、周りから信頼されている人は、誰かを意図的に排除するようなことはしません。彼らはむしろ、一人でいる人にも自然に声をかけたり、その場の雰囲気を和ませるような温かい心の余裕を持ち合わせています。それは、彼らが自身の価値を他者に依存せず、内側からくる自信と安心感を持っているからです。したがって、あなたを仲間外れにしようとする相手は、最初から関わる必要のないタイプの人であり、むしろ距離を置くことが賢明な判断と言えるでしょう。
自分らしさを大切に生きる
もし誰かに仲間外れにされたとしても、「相手にしてもらえなくてむしろ好都合だった」と前向きに捉えることで、心の自由を取り戻すことができます。無理に周囲に合わせようとするのではなく、あなたがあなたらしくいられる場所や、あなたの価値を認めてくれる人間関係を大切にしてください。そして何よりも、自分自身の価値を信じ、堂々と歩んでいくことが重要です。そうすることで、あなたは真の意味で“人に好かれる力”を育み、充実した人間関係を築くことができるでしょう。
※本稿は『精神科医Tomyが教える 1秒で不安が吹き飛ぶ言葉』(ダイヤモンド社)の著者による特別原稿です。