石破首相退陣要求の急先鋒・中曽根康隆氏に「ダンサー問題」再燃の波紋

参院選での自民党の敗北を受け、党内では責任を問う声が高まっている。特に自民党青年局は、石破茂首相ら党執行部に対し事実上の退陣要求を突きつけ、世間の注目を集めている。この「石破降ろし」の急先鋒として連日メディアに登場する青年局長代理(当時)の中曽根康隆氏に対し、過去に彼が関与した「女性ダンサー問題」がネット上で再燃し、波紋を広げている。

石破茂首相、自民党青年局からの退陣要求に直面する様子石破茂首相、自民党青年局からの退陣要求に直面する様子

自民党青年局、石破首相への退陣要求を主導

自民党青年局は、参院選の惨敗を受け、党刷新の動きを加速させている。中心人物である中曽根康隆氏は、7月27日放送のフジテレビ「Mr.サンデー」に出演し、自民党の旧体制の抜本的改革の必要性を強く訴えた。さらに28日の党両院議員懇談会後には、報道陣に対し「いつけじめをつけるかを早く示していただきたい」と、石破首相を含む党執行部の責任を明確にするよう迫る姿勢を見せた。この一連の発言は各テレビ局で大きく報じられ、「石破降ろし」の動きが本格化していることを印象付けた。

中曽根康隆氏の過去のスキャンダルが再浮上

しかし、退陣要求の旗振り役を担う中曽根氏には、昨年3月に発覚したスキャンダルが付きまとう。自民党和歌山県連主催の会合に複数の女性ダンサーが招かれ、一部参加者がダンサーに口移しでチップを渡すという不適切な行為があったとされる問題だ。この会合には当時、自民党青年局の藤原崇局長と中曽根康隆局長代理(当時)が参加しており、問題発覚後に両名が辞任に追い込まれた。中曽根氏自身の詳細な言動については不明な点が多いものの、ダンサーの体を触るなどの行為に関しては「一切ありません」と否定していた。この問題は、裏金問題で揺れる自民党にさらなる打撃を与えるスキャンダルとして、各メディアで大々的に報じられた経緯がある。

ネット上で噴出する批判と「どの口が」論争

「石破降ろし」の急先鋒として連日テレビに登場する中曽根氏に対し、ネット上では過去のダンサー問題が掘り起こされ、辛辣な批判が相次いでいる。「懇談会でダンサー呼んで批判受けた人、どの口が言ってんの?」「おいおいおいおい…中曽根さんよ、どの口が言ってるんだ」「青年局長の中曽根がアレコレ言ってるの見るとお前が言うなやって思ってしまう」「ダンサーチップ騒動の責任をとったのか?人の事より自分はどうなんだ」といった投稿が殺到し、首相の責任を追及する中曽根氏の立場と、彼自身の過去の行動との間に矛盾を感じるという声が噴出している。

まとめ

自民党青年局による石破首相への退陣要求は、参院選敗北の責任問題として重要な局面を迎えている。しかし、その動きを主導する中曽根康隆氏の過去の「女性ダンサー問題」が再燃したことで、国民の目は彼の言動と過去の行いとの整合性にも向けられている。この状況は、党の刷新を求める声と、政治家個人の倫理観に対する厳しい視線が交錯する、複雑な世論の形成を示している。


参考文献: